江戸川
江戸川
前田将太が更なる飛躍を感じさせる記念V/江戸川大賞開設67周年記念
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3日目から最終日までは安定板装着のレース時間帯も多かったが、当地的に全般で見れば穏やかな水面でのシリーズとなった。優勝戦日も板装着は午前中のみで、優勝戦の時間帯は向い風3mでの下げ水面で波高5cmの好水面となった。こういう水面は比較的、遠征勢にもチャンスが高まるという状況…。
4強モーターの一角である39号機を長田頼宗(1枠)。25号機を石渡鉄兵(4枠)が手にして、イン・カド対峙。そして、差し巧者の前田将太が2コースで、超攻撃型の山口達也が3コース。配置的にいかにも差し展開?後づけという訳でなく、セオリーではそう考えられるレースでもあった。
果たして、ファイナルはそのセオリー通りの結果となった。前田の超速初動からの3コース握り込みに、長田は反応せざるを得ない1Mとなり、浅い踏み込みから無念のターンに。ただ山口もまくりはしたが対岸に運ばれてしまう喧嘩1M。前田が一番差し、石渡が二番差しからの展開で2Mを差して制したのが前田という結果となった。
前田のモーターは2連対率30.7%の低勝率モーターだったが、直近の上昇機。おまけに前操の埼玉ベテラン増田弘喜の行き足と回り足を目指すペラ調整が前田にもヒットした。前田は初日段階から「前の人のペラを信じることにした」と、ほぼほぼのノーハンマーを貫いた。前操者とのペラマッチングの良さは、今回の前田には大きくプラスと働いたようだ。
前田は一昨年が地元記念V。昨年は記念Vこそなかった一般戦V8。そして今年は早くもここで記念V。脂も乗りだす34歳。さらなる飛躍を感じさせる近況と言えそうだ。
優勝者コメント・前田将太
「(優勝は)とてつもなく嬉しい。記念優勝が江戸川で出来るとは思っていなかった。2の2は(振込みそうになった)本当に抜かれなくて良かったです。自分は一般戦でも優勝はすごく嬉しくて、ゆっくりウイニングランするけど、今回は初優勝した時くらいうれしかった。江戸川はお客さんと水面の距離が近いから、声も聞こえるんですよね。力になりました。これで、いつも目標にしているGPへ向けて、今年はチャンスと言えると思います。先輩たちを見ていても思うけど、ボート選手は30中盤から40歳にかけて自分は一番熱いときと思ってます。今節は自分にとっても自信になる一節でした。このあともモチベーションを持って突っ走りたいです」