児島
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前検一番時計は高田ひかる/児島モーターボート大賞
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今節はシリーズ中に誕生日を迎える選手が多い。初日の8月30日は澤大介、白神優、中田達也、31日は末永由楽、準優日の9月3日は双子の松尾充&松尾拓のバースデーだ。前検作業を終え、宿舎に引き上げる直前、初日に誕生日を迎える3人が同じ場所で遭遇。中田が白神に「1号艇だよね?」と尋ねると、白神は「6号艇。僕は久々のレースなので、いきなりの1号艇よりこの方がいい」とホッとした表情。白神はF休みなどで6月初めの大村以来の実戦となる。まずは、外からレース勘を取り戻す方がいいだろう。初日に50歳となる澤は今期F2と苦しい立場。そんな時に限って好素性機を引くものだ。澤も1走目は6号艇。ダッシュ戦一本から自在派に転身し話題となったが、F2の今期は再び6コース一本で戦う構えだ。
女子は高田ひかるが堂々の前検一番時計。伸びに全振りしている分、Sは届いていなかったが本番では修正してくる。伸び型にもさまざまな『流派』があり、高田は大阪の藤山翔大が『家元』。2年間で『まくり姫』のニックネームが付くほどまくりの精度を高めた。今期A1ペースの末永祐輝は「僕は菅派です」とニッコリ。つまり、枠番が良ければチルトゼロ、ダッシュ戦はチルト3のスタイル。本家の菅章哉は「1ミリも伸びない」と初日はチルト3を封印する方針だ。
菅にチルト3を伝授された一人が地元の土屋南。菅は夫・佐藤翼と、師匠・村岡賢人と同期。出産後の復帰祝いにチルト3用の調整法を伝授され、今年1月の地元ヴィーナスシリーズは準優で「人生初のチルト3」を試み見事まくり快勝。優勝戦もインの田口節子をまくり切り、皆をあっと言わせた。1ヶ月半ぶりの実戦だったお盆レースでは「レース勘が戻っていない」と序盤は苦戦していたが、終盤にはターンスピードが戻っていた。「言葉にしないと実現しない。今節は結果を出す。有言実行!」と愛くるしい笑顔で必勝宣言。師匠・村岡と共に、シリーズを盛り上げてくれるに違いない。