児島
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まくり差しでの好配当が相次いだ/児島モーターボート大賞
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児島のまくりキング決定戦と銘打った今節は予想外の展開続き。バラエティーに富んだチルトで伸び型に仕上げる選手が多く、それだけにまくりへの警戒心もいつも以上。結果、まくりでの勝ち星は普段よりも激減し、まくり差しでの勝ち星で好配当が相次いだ。
まくりの流派もそれぞれで、地元の井上大輔はチルト0.5の締めまくり。ツボにはまればグイグイ伸びるが、今節はさほどでもない様子。それでも予選最終日は攻めに徹して3、2着。得点率6.00で準優進出を果たした。9Rは井上がカドからまくって出ることは誰もが想定できたが、キッチリとまくり差しで白星を飾った田中信一郎のさばきは的確だった。今節の田中はほぼ調整は行わず、レースに集中。大峯豊の優勝後、回り足が上向いた50号機をしっかりと乗りこなした。ボーダーが下がり、5.67の木下翔太、定松勇樹、興津藍、入海馨の4人が予選をクリアしたが、それぞれ異なる反応。3日目の減点10(不良航法)のため、12R1走で勝負駆けだった木下は2着で挽回。エース機を引きながら2日目の6、6着にガックリしていた定松は4日目前半2コース差しで白星。
強敵ぞろいの12Rは大激戦の末4着。本人は予選落ちしたと思い込み、「本当に乗れるんですか!」と目を丸くしていた。2Rのイン戦で4着となった入海、9Rインから5着の興津は相手待ちの状態でひとあし早く宿舎へ。入海は「ピットにいたらソワソワしてしまう。宿舎で筋トレをしながら待ちます」と吉報を待った。10Rで上田龍星が不良航法減点10で順位を下げ、最終的に18位となったのは2Rを制した松村敏。ボーダーは5.50まで下がった。
シリーズには流れがあるが、結果的に1位と18位を決定づけたのは井上の攻め。2Rは井上がまくり、6コースの松村がまくり差しで勝利。9Rは井上の攻めを読み切っていた田中がまくり差しで制した。そんな3者が準優12Rで激突。井上の一直線の攻めを受けて立つのはインの田中だ。3号艇の村松修二が井上の攻めを警戒して3カドにするケースも考えられる。センター勢がまくりに行けば、外枠の末永祐輝と松村に展開が向く。
今節は準優も一筋縄では収まりそうにない。各レースでまくりがさく裂し、主役が入れ替わる可能性もある。果たして準優でまくりは決まるのか。何やら波乱の予感がする。