琵琶湖

びわこGⅡ秩父宮妃杯の舟券作戦、中穴か本命か

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びわこボートの1コースは本当に強くなったのか

今週の10日からびわこボートでGⅡ秩父宮記念杯が開催されます。びわこと言えば、1コースの弱いレース場の代表格でした。半年間の1コース1着率が20%を割った期もあったほどです。しかし、2020年10月にターンマークを沖へ3m移動、ポールとターンマークが一直線になるようにしました。ボートの接触事故を減らすという目的からです。1マークが広くなった結果、1コースが決まるようになったと言われています。1コースが強くなれば、本命レース場へと変わります。本当にびわこが変わったのか調べてみました。

●年別1コース1着率と3連単配当分布(集計は11月~3月)

集計期間(11月~3月)1コース1着率 3桁配当 万穴配当 平均配当
18年~19年 54.3% 17.7% 16.9% 7075円
19年~20年 54.5% 19.7% 18.4% 7598円

※2020年10月に1マークを沖方向へ3m移動
20年~21年 56.2% 20.7% 15.1% 6662円
21年~22年 55.3% 20.5% 18.2% 7172円
22年~23年 60.3% 20.8% 14.7% 6832円

シゴロのボックスは過去のもの

びわこの1マークを移動する前と移動後の1コース1着率を比較すると、僅かに1コースが強くなっています。特に今期(11月~2月)に関しては1コース1着率が60%をマークしています。今期に変わったことは、企画レースの一部変更です。オールB級戦を廃止したのが1コースの1着率を挙げる要因になっているようです。

ただ、びわこの1コースが強くなったのは、最高回転数を200回転落とし、最高出力が32馬力から31馬力に落とした低出力モーターの導入の方が大きく影響しています。

3連単の配当傾向は、1コースが強くなり、舟券を絞りやすくなった分だけに3桁配当が増えています。その反動として3連単の万穴が減っています。びわこと言えば中穴という先入観を捨てた方が良いでしょう。6コースの1着率は1.6%まで下がっており、「シゴロのボックス」は過去のものです。

●秩父宮妃杯出場選手・びわこ勝率ベスト7

峰竜太 8.71
坪井康晴 8.48
平本真之 7.85
安達裕樹 7.73
末永祐輝 7.60
瓜生正義 7.54
湯川浩司 7.46
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。