常滑

戸敷晃美が初優勝/常滑ヴィーナスシリーズ第11戦

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今節が初優出だけでもすごいのに、一気に初優勝まで上り詰めた戸敷晃美。レース後は満面の笑みでインタビューに応えてくれた。「実感…沸いてます。やっとできたって感じです(初優出なのに笑)。これまでも優出のチャンスはあったけど、気持ちが入り過ぎて失敗することが多かった。だから、今回は気楽にいきました」。非常にほんわかした口調で話す選手だが、いざレースとなったらあの攻めっぷり。人は見かけでは分からないものだ。

この優勝戦のポイントはやはり3カドへ引いたことだろう。前日から3カドを匂わすコメントもあったが、「今日の風次第だけど、スローからしっかりいけるならスローからいくつもりだった。でも、特訓ではコンマ15と17で届かなかった。S展示でも10台だったので、そこでダッシュへ引こうと決めた。ダッシュならいきなりでもSは決める自信があった」と。本来、Sを決めるのが難しいはずの3カドだが、ここまで言い切るのだから驚かされる。「1マークはまくり差しにいこうと思ったけど、川野芽唯さんが思った以上に落としたので、これはいくしかないってまくりました」。1マークも冷静に展開が見えていた。

「差されたと思ったけど、舟がグッと返ってきた。そこの足を求めていったので、いい調整ができたと思う」とバックの足も実に力強かった。今後の目標についても聞いてみた。「前期が40走(正確には35走)で勝率が4.50なので、それと今期を合わせて5.70ぐらい取れればA2級になれるかもしれない。今期はあと1節あるので、6点ぐらい取れるように頑張る。そして、A級に上がることができたら、師匠の竹井奈美さんと一緒に大きい舞台で走りたい」。この優勝で夢が膨らむし、現実味も帯びてくるだろう。今後の活躍から目が離せない。