V戦好枠に圧倒的強さの石川真二

準優戦が行われた5日目は前日までの雨模様から一転して晴れ。気温も25℃前後まで上昇した。準優3番はいずれも2連単3桁の堅い決着となった。

準優11Rでイン戦を制した石川真二が優勝戦1号艇を獲得。今シリーズを引っ張ってきた強力な出足は健在だが、レースでは1Mで若干ミスをして一時は伊藤宏に差されたかに見えた。しかし、道中の足は石川の方が上。2周1Mで先マイして激闘を制した。出足に関しては節一だろう。2着の伊藤宏は「伸びは石川さんより良かった」と仕上がりに満足げだ。

準優10Rは西田靖が本番で松村康太からインを奪って逃走。こちらも出足は強力に仕上がっている。敗れた松村も一瞬の足が出色だ。

準優9Rは地元エースの江口晃生がインから盤石の逃げ切り。「足重視でチルト0にしたら、かかりが良くなかった」と反省の弁を口にしたが、優勝戦も足重視の選択をする模様。2着に入った前川守嗣は「かかりと向きが良かった」と足が急上昇。大外だが侮れない。

さて、優勝戦の最も注目すべき点は何と言っても進入争いだ。今節もガリガリ前付けした石川、西田、江口の「内志向」の3者が1～3号艇に入ったのだから面白い。進入について西田は「インを取るのは俺の趣味。明日もピット離れで勝負する。でも、江口選手も石川選手もうまいからね。昔ほど、何でもインという考えじゃないから臨機応変にいきます」と口にした。江口は「もう3人とも深くなるつもりで行きますよ」と応戦。もちろん、石川も「インを取る」つもりだが、「80くらいになるなら付き合いたくないな」とも口にした。

進入を含め、最後にどんなドラマが待ち受けているか?

エンジンパワーランキング
【トップ級】
石川真二
【上位】
西田靖、伊藤宏、前川守嗣、松村康太、河合三弘、杢野誓良
【中上級】
江口晃生、鈴木唯由、柴田光、原田智和、宇土泰就、小川知行、山根大樹、小澤学、木場雄二郎、杉山裕也、金子拓矢
【中堅】
森竜也、伊藤雄二、汐崎正則、廣瀬将亨、小西英輝、益田啓司、広次修、関根彰人、岡祐臣、岡村仁、渋谷明憲
【下位】
長岡茂一、米田隆弘、別府昌樹、川崎誠志、野村誠