~実況アナの穴目八目~

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ついに、師走の大一番「SG第30回グランプリ」の優勝戦に駒を進めた6選手が決定しました。トライアル2ndステージのラストは大混戦となり、ポイント『21』に5選手が並ぶ中、峰竜太選手がただ1人ファイナル漏れと辛酸を舐めることになりました。(峰選手は、この悔しさをバネに、来年は必ずSGウィナーの仲間入りが出来ると私は願っています)

グランプリ優勝戦のメンバーは、①山崎智也②石野貴之毒島誠池田浩二篠崎元志茅原悠紀。獲得賞金額トップで、実力とツキをガッチリとマッチさせた山崎選手が、大一番でのポールポジション枠をもぎ取りました。「3年ぶりの黄金のヘルメットを目指して、山崎選手が力通りの動きを見せられるか!?」が、ファンの最大の関心事になってきます。

ただ、「住之江=イン強い」という流れに逆らうことは出来ませんが、人気に推されるだろう山崎選手がインから逃げ切って、2度目のグランプリ制覇を飾るということは、決して楽ではありません。

それは、山崎選手のトライアル2nd最終戦の6号艇で5着だったレース内容です。無事故完走で当確とはいえ、桐生順平選手、笠原亮選手と競り合っていた時、モーターパワーが決して仕上がったようには見えませんでした。さらに、トライアル2ndの2走目でも、茅原悠紀選手に差されての2着、どうしてもVロードを歩むには不安な一面を感じてしまいます。

当然、隣の石野選手は地元ですから、山崎選手が少しでも隙を見せれば「まくり・差し」と両刀使いで攻めてきますし、他の4選手もチャンスが巡ってくると、確実にモノにする能力を秘めています。

では、グランプリ優勝戦の狙い目です。

1周1マークは、絶好枠の山崎選手が先制するものの、メーカー機「8」を操る石野選手と究極のテクを駆使する池田選手のどちらかが山崎選手を捕らえるとみました。2-1=流しと4-1=流しの16点です。配当面を考慮しても、十分に期待できます。前年みたいな大穴予想は出来ませんが、人気選手の2・3着狙いで勝負します!!

最後に、グランプリシリーズ優勝戦の狙い目を。予選得点トップの長田頼宗選手が、順当に優勝戦の1号艇を勝ち取りました。コース取りは、3号艇の西山貴浩選手の存在が気になるものの、進入は123/456か、1235/46と読みました。「長田選手の逃げ」vs「パワー万全の2号艇・吉川元浩選手」の一騎打ちと見て、1=2-流しの8点と本命の狙い目を出します。

区切りの30回目となる今年のグランプリ。誰が光り輝くあの黄金のヘルメットを手にすることになるのでしょうか?私は、昨年と同様に狙い目がヒットすることを願って、グランプリのフィナーレを楽しみたいと思います。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。