~実況アナの穴目八目~

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連日になりますが、「実況アナの穴目八目」をお送りします。さて、BOATRACE三国の「GⅢオールレディース三国レディースカップ」は、優勝戦に駒を進めた6選手が決まりました。メンバーは、①平高奈菜、②寺田千恵、③今井美亜、④鎌倉涼、⑤加藤奈月、⑥高橋淳美です。

さて、実況席から見た私・小林アナの見解を、今回の「穴目八目」で書いていきます。

準優は、全て1号艇の選手が①着を取り、順当な決着に終わりました。本来なら、地元の今井美亜選手が1号艇となるのですが、準優前の8レースで選手責任のエンスト失格…。優勝戦の枠争いは、準優前のレースもカウントされる為、平高選手に1号艇が転がり込んできました。

ただ、この結果は実況アナの私から見ると、優勝戦は穴が出る予感が漂い過ぎて仕方がありません。実は、平高選手の過去6回の優勝のうち、1号艇で勝ったのは、デビュー初優勝した4年前秋の津オール女子戦だけです。あとは、3号艇が2回、4号艇が2回、5号艇が1回となっています。

さらに、4大会ぶりのレディースチャンピオン出場に当確ランプが点灯している状況の中、平高選手がスタートで先手を打つことが出来るか? に疑問符が付きます。準優進出戦はコンマ05のスタートをいきましたが、準優勝戦はコンマ15。平高選手は昨年の鳴門第27回大会も、準優(鳴門オール女子戦)のFによるペナルティーで、出場権利を喪失させています。優勝戦になれば、慎重に1艇身のスタートが限界と読んでいます。

そうなると、隣の2号艇・寺田選手と3号艇・今井選手にチャンスが生まれてきます。勝負強さはピカ一の寺田選手と、展開が十分ある今井選手の両立を(2=3-流し)、私・小林アナの本線の見解としてお奨めします。

さらに、大穴の展開として押さえて欲しいのが、カドの想定となる4号艇の鎌倉選手の存在です。もし、平高選手と同様に寺田選手も今井選手も同じような踏み込みなら、攻めるシーンを作ることが増えている鎌倉選手が一気にまくりにいくことも考えられます。その隣には、地元のレディースチャンピオン出場には優勝しかない加藤奈月選手がいます。加藤選手の強みは、「勝つしかない」という気持ちだけで戦えることです。そこで、(4=5-流し)に、(4-流し-5)と(5-流し-4)と、広めに構えることになりますが、押さえの見解として記しておきます。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。