SG級はSGの中でしか輝けない

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今年初のSGは3月16日から開催されるクラシック(総理杯)です。それまではGIや一般戦で走ることになります。一般戦回りだとSGに出るような選手が圧勝すると思われがちですが、実際のレースは違いません。フライング持ちというだけで、艇団から1艇身も遅れ、道中の接戦でも見せ場なく負ける選手がいます。対戦相手の軽いメンバー相手とスタートで先手を取って捲るのですが、大きく流れて2着になった選手もいました。優勝戦でピット離れで取り残される選手もいました。期待したほど活躍しないのが一般戦で走るSG級なのです。考えてみれば、無理もありません。SG級だからといって特別のモーターを使っているわけではありません。プロペラも前回使用者のものを引き継いでいるだけです。新人が叩いて焼きを入れたプロペラは、自分好みにするのに時間がかかります。自分好みになるまで実力発揮ができません。展開にしても読み切れないケースが多く出ます。いつも同じ顔ぶれなら相手の手の内がよめますが、それができないのです。SG級は同格戦で輝くものと割り切って下さい。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。