馬場貴也
馬場貴也

福岡

馬場貴也が胃を痛めるほどのプレッシャーを跳ねのけてV!//福岡ボートレースメモリアル

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ボートレース福岡で行われていたSG「第69回ボートレースメモリアル」は27日が最終日。朝から逃げが続いていたが、10R、11Rと選抜戦はインが立て続けに敗れた。加えて時折、大粒の雨が水面を叩きつけ、優勝戦1号艇の馬場貴也にとっては嫌な流れだったに違いない。優勝戦は何とか先マイしたが、予想通り節イチパワーを誇る桑原悠が差し迫る展開に。冷や汗をたっぷりかきながらも、オーシャンカップと同じ轍は踏まなかった。

思えば今節の馬場は、最初から最後まで運が味方したように思う。得点率トップで迎えた4日目は、調整ミスが響いて痛恨の4着2本。順位を大きく落とすかと思われたが、何とか準優1枠が手に入る得点率3位で予選を通過した。迎えた準優では得点率トップの重成一人、2位の原田幸哉が2着での勝ち上がりとなって、優勝戦1号艇が手に入った。「優勝戦1号艇が手に入ったのが大きかった。違う枠だったら優勝は難しかったかもしれない」と自身も振り返っていたように、今回は勝利の方から馬場の方に歩み寄ったようなシリーズだった。

この優勝で獲得賞金は1億円を突破。大きなアクシデントさえなければグランプリ出場は当確だろう。「グランプリに出るからには、1位で出場したい」とボートレース界の頂上決戦へ意欲を見せた。卓越した旋回力を誇る愛すべき好漢が、今年こその思いを強めて年末へ歩みを続けていく。

優勝戦の結果はこちら 福岡12R

優勝者・馬場貴也のコメント

「朝から本当に胃が痛くて…。昨日までプレッシャーは感じていなかったけど、今日はやばかったです。児島(オーシャンカップ)のこともあって、考えることが多くて、メンタルはギリギリでした。桑原君の伸びが良いのは分かっていたので、バックでは“やっぱりきたか”と。差されるのは覚悟して、先に回ることだけを考えていました。最後はうねりにも助けられましたね。正直、調整は全然合ってなかったです。回り過ぎでトルク感がなくて、その分、1Mも浮いてしまった。

なんとか児島の借りを返すことができて良かったです。また秋以降に向けてリズムを上げていけると思う。本当にたくさんのファンの方が声援を送ってくれて、選手をやっていてホンマに良かったなと思いました。この成績に甘んじることなく、これからも1走1走一生懸命走っていきたいです」。