関野文が唯一の連勝発進/唐津オールレディース

ボートレース唐津のGⅢ「オールレディース マクール杯」は29日に開幕した。予報通りに強めの向い風。風速は6m前後で、荒天のため安定板を装着してレースが行われた。決まり手は、逃げ6本、差し1本、まくり3本、まくり差し1本、抜き1本。万舟券は出なかった。また、7Rは金子七海、9Rは吉田杏美が不良航法で減点10のペナルティーを科せられた。

そんな中、関野文がただ一人連勝を飾り、ドリームをイン逃げで制した長嶋万記は、堀之内紀代子、来田衣織、西村歩とともに2連対にまとめた。

逃げとまくりで連勝の関野は2節前の下関ヴィーナスシリーズ、前節の住之江オールレディースと2節連続でF。重い足カセを背負っての戦いで苦戦必至かと思われたが、幸運にも数少ない好素性機をゲット。28号機は3節前に小芦るり華のペラ調整でピット離れが強烈になり、今節もピット離れは対戦相手が警戒するほど。「回り足、出足が良くて、行き足も来ていてスタートは行けないですけどスリットを越えてから結構持つ感じがあります。ピット離れも出切るまではないですが強めです」と。F2の身にとっては、これ以上ない頼もしいパートナーとなっている。今期の勝率は5.51まで上昇。級別争い締め切りの予選2日目は9Rのみ。2度目のA2入りを確定的にした。

ドリームを制した長嶋はペラの特徴が出て「乗りやすくて初日としてはまずまず」と。伸びは目立たないが、さばきが活きる足色になっている。来田はターン足に手応えで、西村は乗り心地の良さを感じ取っている。チルト3度で長嶋に迫った堀之内は「あのスタートであそこまで行けたのならちょっと伸びている。チルトは枠と風向きで決めます」と。予選2日目は6号艇で臨む10R。緩やかな追い風でコンディションは上々ならば、ドリーム同様の「チルト3度」と見立てるが…。

なお、三松直美は負傷のため帰郷。