下出卓矢の動きに注目

ボートレース常滑の「スポーツニッポン杯争奪第39回英傑戦」は11日、2日目が終了。連勝は3でストップした馬場貴也だが、予選は堂々のトップ通過。「後半はS遅れてしまいました。一般戦だとこれでもいいんでしょうけど、記念だと体感は普通ですね。コーナーのスムーズさは今が一番良かったです」と仕上がり的にも今節では上位クラスだ。それでも求めるレベルの高い馬場は、さらに上積みを求めて連日調整に汗を流す。妥協しないところも一流レーサーの証だろう。

馬場の連勝を止めたのが江口晃生。2日目は前半で強引なイン取りから、絶妙なターンで逃げ切り。後半も力強い逃げを披露した。「ペラ調整したら展示タイムも出だした。2回逃げただけで引き波に入ってないからわからないけど、エンジンがいいんでしょうね」と順調に仕上げてきた。

残る準優1枠は地元の河村了が勝ち取った。「体感は30％ぐらいですね。前半のように40％の足を求めてチルト0にするから、乗りづらくなって失敗するんです。今が一番良かった。といっても全部が○ですけどね。これでしのぐしかない」とこちらは万全とはいかないが、地元の利を活かして準優も突破したい。

準優メンバーで気になるのが下出卓矢で、伸びを求めたパンチのあるセッティングが売り。しかし、「足は普通。伸びがない。エンジンなのか、何なのか。1号艇の時の出足の押し感は良かったけど…」と今節は思うような仕上がりにならない。「このままでは優出はできないし、外枠ならチルト跳ねることも考えながら、どちらにしてもペラはやらないといけない」と話しているだけに、伸びに振った時の威力には期待したい。