児島
茅原悠紀が地元児島のGI初制覇/児島中国地区選手権競走
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地元優勝へ強い決意の茅原悠紀/児島中国地区選手権競走
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今大会は女子7人を含む23人の岡山勢が出場。ドリーム組の平尾崇典は病気のため帰郷したが、3日目終了時の得点率トップは茅原悠紀。山本修一、渡邉和将、山口達也、村岡賢人、吉田拡郎、入海馨、森定晃史、岡瀬正人が準優圏内。ボーダー上には守屋美穂、柏野幸二、山本寛久がつけ、伸び型の井上大輔は1着勝負、4日目に1号艇を残す妹尾忠幸は2走15点勝負となった。
当地開催の中国地区選は1999年の山本浩次以降、地元岡山勢の優勝がない。今年こそ地元勢が優勝。それを成し遂げるのは自分だ、と誰もが強い決意で臨んでいる。V候補筆頭の茅原は、淡々とした雰囲気でレースに臨んでいる。さまざまな経験を経てたどり着いた境地は「シンプルが一番大事」。昨年の周年記念でそう語っていた。年末年始のオール岡山は、使い納めでワーストエンジンを引いてしまったが、ありとあらゆるペラ調整を試み最後まで全力を尽くした。新エンジン4節目の今節、どんなエンジンを引いてもペラを合わせる自信はあったと思われる。だが、今節ここまでノーハンマー。3日目2、1着で単独トップに躍り出た。3日目の12Rは当地でSG1回、GI2回の優勝歴を誇るイン・前本泰和を差し切って勝利。持ち味であるターン力でのびのびとレースをしている印象だ。ノーハンマーの意味が3日目のレース後に分かった。
茅原の口から出てきた名前は田中信一郎。「田中さんから聞いてきたペラの形と近い。元々自分がやりたい形だった」と情報源が田中であると明かした。田中は新エンジン1節目の当地で優勝。直後の若松GIに茅原と共に出場している。田中は昨年9月、当地のGⅡ・MB大賞で優勝。その時はノーハンマーを貫いた。前検日に「この回り足ならいける」と感じた自分自身を信じて戦い抜いたのだ。田中も茅原も、トコトン調整を追求するタイプであり、ノーハンマーには覚悟が必要だ。前検日に「掛かりがいい」と感じた茅原は田中の助言を信じた。3日目までは順調にきた。あとは4日目に予選1位を勝ち取り、準優で逃げ、優勝戦1号艇で勝つイメージはできているはずだ。
田中をGⅡ優勝に導いたペラの調整者は大峯豊。2日目までノーハンマーの大峯は3日目に調整に着手した。13年前の当地・中国地区選で優勝した実績を持つ大峯は当地での調整に自信を持っている。山口勢では吉村正明も当地周年V歴あり。広島勢では山口剛が周年記念でインの茅原を差し切って優勝したこともある。地元勢が総力戦で臨む今大会。まずは一人でも多く予選を突破することが優勝への第一歩。1Rの守屋から12Rの吉田まで、各レースに登場する地元勢の気合走りに要注目だ。
