茅原悠紀
茅原悠紀

児島

茅原悠紀が地元児島のGI初制覇/児島中国地区選手権競走

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中国地区選は快晴のもとで開幕。岡山3人、広島2人、山口1人の対戦となった初日メインの瀬戸内ドリームは地元の茅原悠紀がイン快勝。好素性機を手にした上平真二が2着、辻栄蔵が混戦で粘り3着に続いた。4着の平尾崇典は2周1Mで不良航法のため減点10。2周1Mで前が詰まった守屋美穂は5着、寺田祥は6着に終わった。初日は地元岡山勢が活躍し、1Rで逃げた入海馨が10Rでまくりを決めて連勝。渡邉和将は5Rでまくりを放ち、後半11Rで逃げて連勝スタート。森定晃史村岡賢人もキッチリと逃げて白星をマーク。広島支部は前節V機を引いた井内将太郎が逃げて勝利。2日目ドリーム組の前本泰和が差して7Rで1着。山口支部は前検一番時計の森野正弘が逃げ切り、6Rで逃げた大峯豊は5枠の10Rで2着と好発進。9Rで1号艇の佐々木完太が逃げ切り、6節目にしてGI初勝利を飾った。

2日目の天候は晴れのち曇り。初日とは一変しイン受難の流れが続いたが、11Rは平尾崇が逃げてシリーズ初白星。12Rの山陽ドリームは広島支部の山口剛がイン速攻。1分45秒9の好タイムをマークし、抜群の足色を披露した。初日逃げてGI初勝利の水神祭を飾った佐々木は2日目6R、まくり差しで2勝目をマーク。11Rは3コースから2着にまとめた。初日ドリームで逃げた茅原は6R、6コースから3着。10Rは2コースからまくり先攻、村岡と吉村正明との先頭争いに競り勝ち2勝目を挙げた。佐々木と茅原は共に2日目までノーハンマーで得点率トップタイ。初日連勝の渡邉は6号艇の2日目ドリームは5着。上平は2、1、3着と安定した走り。入海、村岡、吉村、岡瀬正人吉田拡郎が得点上位につけ、得点争いは混戦状態となった。

3日目は雨が降ったりやんだりのコンディション。皆が調整に苦労する中、ダッシュ戦でキレ鋭く2、1着にまとめた茅原が得点率9.20で単独トップに立った。 2位タイはオール3連対の上平と吉村。2日目に差し、3日目に逃げて2連勝の山本修一と、初日、2日目にかけて2勝した佐々木、初日連勝の渡邉が4位タイにつけた。前本は3日目6R、先頭を争いながら前半は吉村に抜かれて2着、イン戦の12Rは茅原に差されて2着となり7位。山口達也と村岡賢が8位タイ。10位に2、3着のみの吉田がランク。11位タイは森野、入海、大上卓人。14位に大峯、15位タイは森定と岡瀬。6.00で山口剛、守屋、柏野幸二山本寛久が並びボーダー付近は大混戦。ドリーム組の辻、寺田が21位タイで勝負駆けとなった。

4日目は晴れて気温は9~12度に上昇。3日目までノーハンマーでV一直線ムードだった茅原が4日目5着でポイントダウン。予選ラストの1号艇で逃げ切った上平がオール3連対で戦い抜き、得点率8.33でトップ通過を果たした。茅原は8.00で2位。3日目に逃げ、4日目まくり差し1着の山口達が8.00で3位に続き準優1号艇を勝ち取った。初日のGI初勝利から一気に3勝を挙げた佐々木が7.67で4位。吉村が7.60で5位、前本が7.50で6位。4日目前半5着の山本修が12Rで差し1着で7位。初日に逃げてオール3連対の村岡が8位。大峯が7.00で9位。4日目2、1着の守屋が10位で、女子唯一の予選を突破した。ボーダーは高いまま推移し、大上と谷村一哉が6.17で17、18位に滑り込み、6.00の入海、山口剛、森定、5.83の辻が予選落ちした。

晴れた5日目は気温9度から準優では8度。スタートラインに対して強い向い風が吹き続けた。準優10Rはスローの山口達、佐々木、大峯がSで立ち遅れ、4コースカドからコンマ15のトップSを決めた守屋がまくり一撃、5コースの妹尾忠幸がまくり差しで2着。2周1Mで3着に浮上した岡瀬は不良航法のため賞典除外となった。11Rはスタート直前にエンストした茅原が、タッチSで残り逃げ1着。3コースからコンマ04の全速Sを踏み込んだ村岡がツケマイに出て2着。12Rは6コースの谷村以外の5人がゼロ台S。1コースの上平がコンマ06のSで逃げ切り1着。4コースカドからコンマ02のSを放った山本寛が全速ターンで2着を確保した。優勝戦は広島支部の上平が1号艇。地元エースの茅原を筆頭に5人の岡山勢が優出を果たした。

最終日は朝から冷たい雨。気温は7度から9R以降は6度に冷え込んだ。雨が降り、気圧が下がり、湿度は90%のコンディション。1Rは渡邉、2Rは大峯、3Rは大上、4Rは前本と準優出場組が逃げて勝利。5Rはカドから船岡洋一郎がまくり差しを決め、2着に市川哲也、3着に金田幸子が続き3連単は4万7千円台の好配当となった。6Rは谷村、7Rは佐々木、8Rは吉田と再び準優組の逃げ1着が続き、9Rは3コースからコンマ01のSを踏み込んだ浜先真範がまくりで白星をもぎ取った。10Rの特別選抜B戦は吉村、11Rの特別選抜A戦は山本修が逃げて1着。準優でS遅れから4着に敗れた山口達が3コースから攻めて行くもF返還。優勝戦は2号艇の茅原悠紀がピット離れで飛び出すも、1号艇の上平が1コースを譲らず枠なりの3対3(上平は待機行動違反)。2コースからコンマ10のトップSを決めた茅原が2コースから差し切り、中国地区選V3。通算9回目のGI優勝にして、地元児島のGI初制覇を成し遂げた。売り上げは目標の45億円を大きく上回る51億円超を記録した。

優勝戦の結果はこちら 児島12R

優勝者コメント・茅原悠紀

「地元でのGI初優勝はめちゃくちゃ嬉しい。僕の性格上、クラシックの権利がかかったシリーズで優勝できるとは思わなかった。ぶっちゃけ、意識はしていなかった。いや、正直取りたい気持ちはあったが、気持ちが空回りしてしまう。僕の場合、控えめにしてちょうどいい。準優の進入でエンストした時には焦った。エンジンがかかって前を向いた瞬間には大時計が回っていた。タッチSで残るのとそうでないのでは天と地の差がある。今節は3日目までノーハンマー。4日目に合っていなかったことで、準優で初めてペラを叩いた。4日目のことがあり、湿気があればセッティングが合うと分かった。最終日は雨が降り、湿度は90%。それが僕にとっての『追い風』になった。ピット離れから良くて、足に余裕はあった。準優のタッチSは論外だが、行き足がいいのでSもコンマ10くらいで行けていた。回転とトルク感が合うことはなかなかない。優勝戦は上平真二さんのターンや走り方を考えると、簡単には差せないと思っていたが、1周1Mで前にいた。前夜、末永由楽に調整方法について聞いてもらい、合わせることができた。クラシックに行くだけでなく、しっかりと結果を出したい。今年は地元のGI、SGで結果を出す。年末のグランプリのことしか考えていない。」