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今節は全ての選手が今期初出走。気持ちを新たに7日間のロングラン開催が開幕した。今シリーズから温水パイプが装着され、これまでのエンジン相場に変化が表れるのか注目された。今一度、前検日に取り上げた「エンジン素性」を振り返ると、73号機の中島真二(2連対率44%)と66号機の小林泰(2連対率33%)が優出。14号機の伏田裕隆(2連対率54%)も連日、強烈な伸びで沸かせていた。伏田は「A1選手が乗ってしっかりと調整すれば、もっと出そうです」と話していた。覚えておいて損はないだろう。
ドリーム組の中では池田浩二が好エンジンをゲット。前検こそ目立たなかったが、レースが始まるとパワー、スタート、テクニックの違いを存分に魅せつけた。
当コーナーでも紹介したが、土屋智則の温水パイプについての意見も的確だった。改めて振り返ると、温水パイプが付いて“良かったエンジンが悪くなるケース”と“悪かったエンジンが良くなるケース”はどちらの方が多いのか、と尋ねたところ「後者ですね。データを取った訳ではないので、あくまでも僕の肌感覚ですけどね」と説明。土屋は18.3%の平凡機だったが、この発言を証明するかのような活躍(優出3着)だった。
シリーズ全体を振り返ると、ドリームメンバーの明暗がハッキリと分かれた。ドリーム戦でワン・ツーだった池田と土屋は得点率1・2位で予選を通過。最後までずっと活躍したが、松田祐季は3日目12Rで勇み足をして6日目に負傷帰郷。本多宏和と竹田和哉は準優の5号艇に乗るのが精いっぱいだった。吉田裕平も優勝戦に駒を進めることが出来なかった。
また、トピックスとしては、オープニングの1Rで5度の3連単万舟券が出現。まくり、抜き、まくり差し、まくり差し、まくりと中外勢の奮闘が光った。
優勝を飾った池田は賞金ランキング5位に浮上。そして、ようやく東海地区選手権の優勝戦で切ったフライングのペナルティーが終わり、12月からはGI戦線にカムバックする。「記念で通用するかどうかだね」と返答。記者が『またまたジョークを…』と返すと、「半年以上も記念を走ってないと通用するかどうかは分からない。エンジン出し、スタート、道中など、全てが違うのでね」と真剣な表情で話した。それでも、前期は2度目の勝率1位をマーク。「この期間は禊(みそぎ)だと思って走ってましたし、常滑のダービーがあったので…」と地元のビッグレース開催が心の支えになったことを吐露した。「今度の目標はここ(蒲郡)のダービー!」とリップサービスをして当地を後にした。
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