小林泰が逆転Vを狙う

初日から6日間、ずっと表情に余裕のあった池田浩二だが、準優後は首を傾げながらスリット写真を眺めていた。「スタートが届いてないね。これは勘の問題と言うよりも湿気かな」とジャッジ。「6日目は前半から良くなかった。行き足だけでなくターン回りにも影響があったね」と不満を口にした。それでも、準優11Rはインから突き放すレースを披露。圧勝に映ったが「他との比較ではないのでね。自分の体感が良くなかった」と不満の内容を説明した。最終日はしっかりと対策を練って万全の状態で臨む。

池田を相手に逆転Vをもくろむ選手はいないのか！？そんな目線で土屋智則と小林泰に尋ねてみた。土屋は「優勝戦は2コースから引き波を一本越えるだけの調整をします。でも、2着狙いです」と笑みを浮かべながら話した。今節は2連対率18.3％の20号機だったが、11戦して全て舟券に絡んでいる。「エンジン勝率を考えると今節はよく凌いだ方だと思います。合えば出足は悪くないけど、合わないと乗りづらくなるし調整次第ですね」と中堅の域を出ないことを強調する。それでも、当地は一般戦で5連続優出を決め、この間には3連続Vも果たしている。「蒲郡は相性がいいですけど、優勝戦は本気で2着狙いです」と胸の内を明かした。

小林泰は「伸び寄りなので2号艇より3号艇の方が良かったです」と赤いカポックを喜んでいた。逆転Vの可能性については「今節はほとんどのレースでスタートを全速で行けていない。全速で行ったら伸びそうなだけに、スタートに集中したいですね」とスタートの思い切りをポイントに挙げていた。