守屋美穂
守屋美穂

児島

守屋美穂が差し切り今年5度目の優勝/児島オールレディース

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〈初日〉

ホームは強い追い風。メインのクイーンドリームは荒れ水面の中、カドから土屋南が果敢に攻めて出たが流れて後方。イン先マイの寺田千恵を2コースの海野ゆかりが差し切り1周2Mを先行したが、2Mで差し返した寺田が逆転。寺田は前半4Rで2コースまくり、ドリームは抜きで連勝スタートを決めた。海野は7Rで逃げて1、2着発進。宇野弥生は5Rで逃げ切り1、3着にまとめた。2日目の12Rプリンセスドリームで1号艇の守屋美穂は2、4着。香川素子は11Rで逃げ切り2、1着。2連対率53%の実績機を手にした浜田亜理沙は2走とも果敢な全速ターンを繰り出し1、2着と快調に滑り出した。ドリーム組以外では今年V2と好調な今井裕梨が6Rで逃げて1、2着。実力差の激しいオールレディースは主力陣が力で圧倒し人気サイドで決着した。

〈2日目〉

2日目メインのプリンセスドリームは守屋が逃げ切り、4走目にしてシリーズ初白星。A1勝負の日高逸子が2着、香川が3着に続き2連単、3連単とも一番人気の3ケタ配当で決着した。2日目はドリームを含め逃げは4回だけ。初日1、3着の宇野が2コース差しと抜きで連勝。島田なぎさは1号艇の6Rはチルト3の堀之内紀代子にまくられたが、後半は2コースから差し切り初日から2、2、1着。初日連勝の寺田は2日目3、2着。香川は初日2、1着、2日目2、3着と堅実に着順をまとめた。浜田は1走目に抜き、2日目は2コース差しで2勝をマーク。A1勝負駆けの日高は2日目1、2着にまとめ、シリーズ前の勝率6.15を6.21にアップさせた。初日2、6着の岩崎芳美は抜きと逃げで2日目連勝。土屋は初日4、5着、2日目は4、2着で勝率5.34。A級残留を掛けてギリギリの勝負駆けに追い込まれた。

〈3日目〉

3日目までは期末の勝負駆けが続き、無事故完走で上位着条件の土屋がまくりと逃げで連勝。勝率を5.45に上げ、事故率を0.6966に下げてA級キープを決めた。日高はオール3連対にまとめたが、勝率6.23でA1ボーダーの6.24にあと一歩及ばなかった。シリーズの得点争いは、初日連勝後、2日目3、2着、3日目2、2着と的確にさばいて着順をまとめた寺田がトップに立ち、オール3連対の日高が2位。4勝マークの宇野は3日目12Rの6着が響いて3位に後退。4位タイは毎日勝ち星を挙げて3勝の浜田と、1着1回でオール3連対の香川。勝率6.28で当地入りし、勝率を6.35にアップさせ初A1を決めた今井が6位にランク。守屋は逃げで2勝し7位。3勝マークの岩崎が8位。3日目連勝の土屋が9位に浮上した。ボーダー付近は混戦となり樋口由加里仁科さやか西岡成美三松直美が6.00で15位タイに並び、19位は3日目後半エンスト失格の山下友貴福島陽子喜井つかさ赤澤文香の地元勢が勝負駆けとなった。

〈4日目〉

新期に切り替わった1日(4日目)は雨が降り、気温も低下。イン逃げでの白星は1回だけと波乱の展開が続いた。中でも7Rは驚愕の高配当。6号艇の黒明花夢が混戦をさばいて地元初勝利を飾り、2着に1号艇の中北涼、3着に5号艇の今井が続き、寺田が4着、日高が5着。3連単はボート界新記録の76万1840円を記録した。寺田はイン戦の12Rで2着となったが、得点率8.63で予選トップ通過。予選で5勝した宇野は8.50で2位。浜田と香川が8.38の同率で並び、1着数の多い浜田が3位で準優1号艇に収まった。4位は香川、5位は12Rで寺田を差し切った守屋。6位金田幸子、9位土屋、13位堀之内、14位赤澤、15位福島、16位樋口、17位喜井と地元勢は9人が予選を突破。ボーダーは5.71に下がり池田紫乃が18位に滑り込み、地元の三松は5.67で19位だった。

〈5日目〉

大記録に沸く当地では1日(4日目)の歴代最高配当に続き、2日(5日目)は4Rで日高が逆転勝利。鵜飼菜穂子さん(引退)の61歳と25日を1日更新し、61歳と26日で公営競技女子最高齢勝利の記録を塗り替えた。準優10Rは1コースの浜田に対し、3コースの土屋がコンマ09のトップSでまくりを敢行。バックでは並走状態だったが、1周2Mを先行した浜田が先頭に立ち、土屋は2着。11Rは1コースの宇野と3コースの岩崎がSで立ち遅れ、2コースの守屋と4コースカド戦の海野がのぞいたスリット。守屋が1Mでまくり、海野がまくり差しで1、2着。予選で5勝した宇野は6着に敗れた。12Rはチルト3度の堀之内が6コースからグイーンと伸びてまくり一撃。インの寺田は道中粘って2着。3カド戦に出た日高は5着。優勝戦1号艇は予選3位の浜田が勝ち取り、岡山勢が4人優出を果たした。

〈6日目〉

秋晴れの祝日に最終日を迎えたオールレディースは、カップルや家族連れなど若い層のファンが大勢来場。1Rは片岡恵里、2Rは西岡が逃げてシリーズ初白星。3Rは新級別A1の今井が差し切り、初日の1走目にFを切った永井聖美が6コースから2着、3着に高橋淳美が続き3連単は18040円。4Rは喜井が逃げて待望の白星。5Rは香川、6Rは金田が逃げを決めた。7Rは最年長勝利記録を更新した日高が貫禄の逃げを披露。8Rは準優でSを遅れた宇野がトップSで逃げてシリーズ6勝目。9Rは2コースの佐々木裕美が差して2勝目を挙げた。選抜10Rは香川が4コースから差し切り最終日連勝。11Rは岩崎が逃げて5勝目を飾った。優勝戦はホーム向い風1m、水位も下がり絶好の水面コンディション。S展示では124カド563でチルト3度の堀之内が6コースだったが、本番は124カド536の並び。インからコンマ11のトップSを放った浜田に対し、5コースから力強く伸びた堀之内が全速強襲。2コースの守屋が狙いすました差しを決め今年V5。浜田は2着、3コースから差した寺田が3着。堀之内は4着、土屋は5着、6コースからマーク策に出た海野は1周1Mで行き場なく6着に終わった。

優勝者・守屋美穂のコメント

「本当にすごくうれしい。コロナ禍でファンの皆さまと会えない日々が続いていたので、こんなに大勢の方が最後まで表彰式に残って下さってすごくうれしい(言葉を詰まらせる)。今節は前節のGIでの調整を踏まえてやっていたけど、しっくりこなかった。5日目から違う方向性にして良くなった。チルト3の堀之内さんは気になった。予選で同じレースになった時、レースがチグハグになってしまったけど、優勝戦はしっかり展開を突けて良かった。浜田さんが遅れたらまくる、握って行ったら差そうと思っていた。Sを行けたことが大きい。まだまだ未熟な部分が多いのでもっと頑張りたい。今年は周年のGIにたくさん呼んでもらっているのに結果を残せていない。周年で結果を残せるように強くなりたい。ファンの皆さんの声援が私の頑張る源。これからも見てて下さい」