児島
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松田祐季が嬉しい2度目のGI優勝/児島キングカップ
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〈初日〉
初日メインのキングドリームは1号艇の白井英治が逃げて1着。2コース差しの吉田拡郎が1周2Mの全速戦で2着となり、桐生順平が3着。2連単、3連単とも一番人気の大本命で決着した。2日目のガァ~コドリームで1号艇の茅原悠紀がまくり差しで連勝スタート。石野貴之は11Rで逃げて2、1着発進。当地周年V2の菊地孝平は1走目こそ5着だったが、後半は2コースから差し切り白星を挙げた。2連対率53%の58号機を手にした谷村一哉は1号艇の5R、茅原に差されて2着となるも、後半は攻めのレースで2着。1走組では是澤孝宏、服部幸男が逃げ、萩原秀人が抜きで白星。山口達也が2、3着、岡村仁は3、2着と手堅くまとめた。〈2日目〉
2日目は時折雨が降り、風向きも微妙に変化するコンディション。メインの12Rガァ~コドリームは2コースからコンマ09のトップSを決めた田村隆信がまくりで勝利。S遅れから差した石野が2着に続き、西山貴浩が茅原の猛追を振り切り3着に粘り3連単は4万5千円台の好配当。初日連勝で突っ走ると思われた茅原はインで4着に終わった。石野は3走オール2連対で得点率トップ、2位に茅原が続き得点争いは混線ムード。初日2、2着の谷村がまくりで白星をマーク。岡村が3、2、1着、中島孝平が2、3、1着。初日ドリームで逃げた白井は2日目4、2着。初日ドリームで6着の篠崎仁志が2日目2、1着と巻き返しに成功した。1走目5着の山崎郡は2コース差しと逃げで2連勝。松田祐季が3、1、3着、山口が2、3、2着と堅実な走り。女性陣では田口節子が初日の逃げに続き2コース差しで2勝目を挙げた。〈3日目〉
北風が吹き荒れた3日目は冷え込み、ホーム追い風の荒れ水面のもとで好配当が続出。まくりが5回、差しと抜きが2回、まくり差しが1回でイン逃げは7、12Rの2回だけ。是澤がまくり差しを決めた11Rは、2日目ドリーム1着の田村がインから4着に敗れ3連単は3万4千円台をつけた。3日目カドまくりを決めてオール2連対で2勝の石野が得点率9.50でトップ。まくりで2勝目を挙げた松田が8.00で2位。田口は5、6コースから1、2着にまとめて7.80。3日目12Rで逃げた桐生が同率で並び3位タイ。3日目抜きとまくり差しで連勝を飾った是澤が5位。初日連勝した茅原は2、3日目は4、4、3着で6位。7位タイに原田篤志と篠崎仁、9位タイに谷村と中島、11位タイに立間充宏と白井の順。3日目終了時のボーダーは6.20と高く、ドリーム組の辻栄蔵と吉田は2走15点の勝負駆けとなった。〈4日目〉
得点争いは大混戦。トップ争いは12Rまでもつれ込み、前半7Rで3着の石野と、6Rで差し1着の松田の直接対決。勝負駆けの辻が逃げ切り、5コースから全速ターンの松田が2着。6号艇の原田が3着に続き、Sを遅れた石野は4着。オール3連対で得点率8.33を残した松田が石野を逆転し予選1位の座を勝ち取った。勝負駆けの白井を競り落として4着の石野は8.00で2位。10R2着で7.83を残していた桐生が3位となり準優1号艇。原田は7.50で4位、是澤が7.40で5位、2日目以降堅実に着順をまとめた篠崎仁が7.17で6位通過。地元勢は勝負駆けの吉田が前半3RでF、無事故完走で当確だった田口が12RでF。立間は4日目5、6着で11位タイから脱落。エース茅原だけが15位で予選を突破した。ボーダーは5.83に下がり新田雄史が18位。初日ドリーム1着の白井は5.67となり、19位で予選落ちした。〈5日目〉
準優10Rはダッシュの3人がゼロ台S。インからコンマ18のSだった桐生に対し、2コースの原田がまくり強攻。3コースの篠崎元志は原田と競り合い後方。5コースからコンマ05のSを放った菊地が鮮やかなまくり差しで一気に突き抜けた。桐生は2着に残し、2M全速戦の原田が3着に続き3連単は1万330円の好配当。当地周年V2の菊地がここ一番で存在感を発揮した。菊地は68周年Vから当地周年3年連続で優出。桐生は69周年に続き2年連続優出となった。11Rは横一線のスリットから石野が逃げて1分45秒8の好タイムをマーク。次位争いは激戦となり、2コースから差した是澤が、萩原と吉川貴仁の追撃を振り切り2着を守った。石野は6月住之江周年V以来のGI優出。今年の近畿ダービーで2着に石野を従えGI初Vを決めた是澤は、前走びわこ周年に続く優出を果たした。12Rは予選1位の松田がイン快勝。3コースまくりに出た山崎が2着で優出。地元の茅原はまくり差しで切り込むも2周1Mで4番手に後退。6コースからSを遅れていた新田が3着に上がった。〈6日目〉
秋晴れのもとで迎えた最終日は序盤から荒れ模様。1Rは次節・当地オールレディースに出場する守屋美穂がコンマ07のSで逃げて白星締め。F2で我慢のレースを強いられた山田祐也が6コースから2着、3着に立間が続き3連単は14420円。2Rは3コースの岡村がまくり、5号艇の岡祐臣が2着、中島が3周2M逆転の3着で16060円をつけた。3Rは上野真之介が逃げて人気サイドで決着。4Rは5コースの湯川浩司がまくり差しで抜け出し、2着に大上卓人、3着に篠崎元が続き22580円の好配当が飛び出した。5Rは茅原、6Rは田村が逃げて白星。7Rは上野がカドまくりで最終日連勝を飾り、インの辻は2着。8Rは予選敗退と苦戦を強いられた白井がまくり差しを決め、初日のドリーム以来の白星でシリーズを締めくくった。9Rは湯川が逃げて最終日連勝。10Rの特別選抜B戦は谷村、11Rの特別選抜A戦は好エンジンを引いた原田が逃げて白星締め。優勝戦はSG覇者3人を相手に、松田が堂々と逃げ切り7年1ヶ月ぶり、2回目のGIVを勝ち取った。優勝者・松田祐季のコメント
「すごく嬉しい。最終日はのんびりできた。準優前の方がいろいろ考えてしまったが、今日は落ち着いていけた。エンジンはすごく良かったが、回転を合わせるのが難しくて乗り心地はもうちょっとだった。優勝戦は水面も良かったし、節間を通して抜群だった。S展示で遅れてしまったので、本番は絶対遅れないようにSは頑張った。順位を上げられたらいいなと思って児島に来たが、まさか優勝できるとは思わなかった。ここまできたら、(中島)孝平さんと一緒に年末のアレ(グランプリ)を狙いたい。児島は久々だが、相性が良くて好きな水面。今期は流れがすごくいい。何か変えたとかではなく、使っているゲージも同じだが本当に流れがいい。チャレンジカップが開催される鳴門は今期2回走らせてもらっていいイメージがある(今期2優出で優勝1回)。周年記念の優勝は本当に嬉しい。孝平さんから落ち着いて行くように言われ、表彰式もゆっくりしていいよと言って送り出してもらった。これからも頑張って名前を覚えてもらえるように走る」