白井英治
白井英治

児島

メモリアルで明暗を分けた面々が参戦/児島キングカップ

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8月のSG・ボートレースメモリアル後は各地でGIレースの開催が続いている。今年の賞金ランキングは例年とは異なり、SG優出2回、GI優勝1回の山口剛が秋口までトップを走っていたが、16日に最終日を迎える平和島周年は2位の原田幸哉と3位の馬場貴也がそろって優出。ここで賞金を上積みすれば順位が入れ替わる。

当地にはメモリアルで明暗を分けた面々が参戦。優勝戦でFを切ってしまった白井英治新田雄史、波乱の中で優勝しSG覇者となった片岡雅裕だ。SG優勝戦でのFには厳しいペナルティーが科される。白井と新田は今月末のダービー等、メモリアル後のSG出場権を失い、F休み前のGIレースで賞金を加算するしかない。そんな状況下、「それでもグランプリを諦めきれない」と胸の内を吐露した白井がF後に地元徳山周年で優勝。トップ3に次ぐ賞金4位まで順位を押し上げた。片岡は5位で初のグランプリ圏内。それぞれの思惑が絡み合う中、当地のGIレースが争われる。

ピットに入り、SGウエアに身を包んだ白井はひときわ大きく見えた。身長の高さだけでなく、人間としてのスケールが増している印象だ。逆境を跳ね返し、栄光を勝ち取る姿に人々は心打たれる。グランプリを目指す白井の戦いはまだまだ続く。

そしてもう一人、メモリアルで悔しい思いをした選手がいる。地元SGの1号艇で3着に終わった菊地孝平だ。賞金ランク8位の菊地もまた、周年記念V2の実績を持つ当地での賞金アップに気合が入っているはずだ。シリーズ前のV有力候補は白井と菊地。11位の桐生順平は好素性の70号機を手に優位な戦いが予想される。

強豪を相手に、奮闘を誓う地元岡山勢は吉田拡郎茅原悠紀ら8人。年末を見据えた胸躍るドラマが今始まる。