優勝戦1号艇は池田雄一！

準優はともに逃げ決着。優勝戦の絶好枠は、節一宣言を出した池田雄一がつかんだ。「出足から伸びへのつながりがいい」と話すように、バックに向いてからの足が際立つ。スムーズに先マイが決まれば差されることはなさそうなムードだ。昨年2月の浜名湖以来、自身5度目の優勝はもう目前。ただ、ミスがないとは言い切れない。2コースがスタート力のある稲田浩二だけに、スリットで先行されると、池田が焦ってターンミスを起こす可能性がある。そうなると稲田が逃さず差し抜けというシーンは十分に考えられる。仕上がりも「出足系が良くなって、バランスが取れてきた」と2コース向きになっている。

深井利寿は、準優で池田に対して全速戦で挑んだが、あと一歩届かず2着で優出。ただ、追い潮、追い風の水面でも握ってしっかり舟が返ってきており、自分から仕掛けていける仕上がりであることを証明した内容だった。優勝戦も3枠。リベンジを狙って再び全速戦を仕掛けそうで、必ず見せ場は作ってくる。

地元からは北山康介が優出に成功。5日目は出足を再上昇させており、コーナー出口がスムーズだった。伸びは目立たないが「展開は突ける」と話しており、深井が果敢に攻めてくれれば、差しての食い込みがありそう。鳥居塚孝博は、気にしていた出足が上向いて3着接戦を制した。優勝戦に入ると伸びていくことはなさそうだが、5コースからの果敢な攻めは侮れない。

石川真二も3着競り勝って優勝戦に駒を進めた。今節は競った時の足に良さを見せており、準優は「普段やらなようなセッティングで回り足、行き足、伸びが相当良くなった」と好感触だった。最後も6コースからの戦いとなるが「1コーナーでいいところに出てこれれば、楽しみはある」と話しており、不気味な存在となる。