優勝戦は波乱含み

「デイリースポーツ杯」は3日間の予選が終了し、優勝戦進出の6選手が決定した。3日目は晴天で気圧も上昇し、気象条件は良好だったが混戦ムードは断ち切れず、得点率上位陣は星のつぶし合いとなり、優勝戦1号艇を巡る争いも11Rでようやく決着がついた。

終わってみれば2日目終了時点でトップの佐々木康幸がそのままポールポジションをゲットしたが、その11Rは4カドから好スタートを決めてまくったものの、渡辺真至のまくり差しを許して2着となり、レース内容とともに足の仕上がりには首をかしげる。「何か合ってなかった。掛かりが浅いし、水を掴んでいない感じ。足も成績ほどって感じじゃないし、普通じゃないですかね」と、前検日から機力の手ごたえを感じないまま、最終日を迎える形となり、優勝に最も近い存在ながらも、不安がつきまとう。

一方で機力に自信を持つのは中田達也と長谷川雅和だ。中田は「前検日にペラを微調整しただけ」と余裕が感じられた。レース内容も連日パワフルで、3日目前半の3Rは2コースから楽に差し切り、ハイレベルの機力をアピールした。「出足がいいし、回ってからの押しもいい。3コースまでなら優勝を狙える足です」と優勝戦は2号艇だけに、3日目同様に差して抜け出す場面も十分ありそうだ。長谷川の足も日を追うごとに力感を増している。前半5Rはスリット近辺の加速が鋭く、内に抵抗されたが1Mは瞬時にまくり差して佐々木らを退けた。「結構いい仕上がりになっているし、トータルで強めです」と胸を張る。優勝戦は3日目5Rと同じく5号艇。自慢のパワーで再びスピード戦を展開したい。