渡邉優美が2日目唯一の連勝！

「デイリースポーツ杯」は2日目が終了。雨が降り続いた初日とは一転して澄み切った青空が印象的な一日だったが、気圧は変わらず低いまま。北寄りの風が時折り激しく吹いたために、4Rから安定板を装着しての戦いとなった。

安定板の影響もあって、多くの選手が慌しく調整している様子がうかがえ、西田靖は「前半(4R)の感じは悪くなかったけど、安定板で調整が必要と思って叩いたら、前半の方が良かったかなぁ」と思案顔。後半9Rは2コースの細川明人にまくられて持ち味を発揮できずに終わってしまい、「固定の1号艇だと起こす位置が違うからね。やっぱり深い進入に慣れているから、緊張したよ」と意外な談話も飛び出した。その前半戦はピット離れも良かっただけに、3日目こそ見せ場以上の活躍を期待したいところだ。

気象条件の変化があっても、中田達也の行き足は抜群だ。前半2Rは師匠の塩田北斗が強ツケマイで主導権を握ったが、最内を差して2番手を追走した中田が旋回ごとに塩田との差を詰め、2周2Mでついに逆転。ピットに引き上げると開口一番「やっぱりいいですね」と興奮気味にレース回顧。「パンチがなくて伸びていくってことはないけど、行き足がいいのでスタートが届きすぎるし、初日後半からターン回りもよかった。レース足がいいと思っています」と特長を明かした。後半10Rは1号艇で人気を集めたが、4枠の明石正之がピット離れで飛び出し2コースに陣取ったために起こし位置が変わってしまい、「スタートを様子見てしまった」と悔いの残る結果に。それでも「道中追い上げたし、やはりレース足がいいです」と改めて機力を強調。節一といっていいデキだけに、優勝候補の一角という評価は変わらない。

その中田を破った渡邉優美が2日目唯一の連勝。初日から行き足は好気配だったが、「舟が向いてくれるし、ターンして押してる。伸びは普通だけど乗りやすいのがいいですね」とこちらも仕上がりに胸を張る。得点率は佐々木康幸に次ぐ2位でその差はわずか。優勝戦1号艇奪取へ、3日目は連勝を伸ばしたい。