優勝戦の1号艇は深川真二！

「中日スポーツ シルバーカップ」は5日目に準優勝戦が行われた。気温は3日目ほど上がらなかったとはいえ、雨で気温20度を下回っていた4日目とは気象条件が大きく変わり、再び回転不足を訴える選手が多かった。

福田理もその1人で、「4日目からペラは触ってなかったけど、これはさすがに回ってなくてキャビっていた」とペラ調整室へ。準優10Rはインから先マイを狙ったが、同郷の先輩・森岡満郎に全速差しで突き抜けられ、2Mは藤田竜弘を差し返して2着とし、辛くも優出を決めた。「少しズレていて、出足と乗り心地が落ちていた。その分、伸びは良くなってたけど…」と4日目まで自信を持っていた出足系の下降に不満の表情を見せる。「回転を合わせれば出足、回り足は上位になる」と、最終日は万全の調整を施して通算3度目の優勝を狙う。

その福田を破って優出一番乗りの森岡は「出合い頭ですよ」と展開を強調。「前半3Rでは野澤(大二)さんより足は良かったけど、野澤さんだって出てないでしょ？普通って言ってるならその辺ですよ」と足には自信がない様子。「3Rでは先頭でも乗りづらさを感じていたし、(準優は)引き波で進んでない感じもあった。一瞬の足は良さそうだけど、パワーは感じませんね」と談話のトーンは上がらない。

11Rは深川真二がイン速攻で人気に応え、2着は全速ターンを連発した今泉和則。深川は「出足型に仕上がっていますよ」と調整をしっかり合わせて満足の表情を浮かべる。「伸びもスタート全速なら出られることはないし、スタートの勘も合っています」とバランス良く仕立てている。12Rで林美憲が近江翔吾にまくられて優出ならず、深川に優勝戦1号艇が巡ってきた。イン取りシビアな村上純も準優敗退となっただけに、流れを引き寄せた深川が順風満帆の逃走劇を披露する。