箱まくりは内、絞りまくりは外

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ボートレースは公営ギャンブルとしては後発なので、用語も他の競技から流用したものが多いようです。競輪用語が多く、相撲用語からの流用もあります。まくりは競輪からの流用です。1マークで内側の選手を外から外へと攻める技です。

外から外へと攻めるといっても、同じような航跡でまくるとは限りません。4コースのカドからスタートで先手を取った選手は、内側の方へボートを寄せて行くようにして1マークへ向かいます。内側を絞るようになるところから「絞りまくり」と呼んでいます。絞られた内側は前を塞がれてしまうので、抵抗するか、大人しく小回りしてしのぐかです。カドから攻める選手をマークできる外側が2着に入ってきます。

一方、箱まくりはスタートが横一線、1マークの手前も横一線です。同体の1マークでも、内側の選手が減速する瞬間を捕まえて全速で攻めます。1コースの選手は、小回りでしのげるので2着に残ります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。