旬レーサー 馬場 貴也(滋賀・38歳)

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4262馬場貴也(滋賀・38歳)

5コースの伝説的な強さは過去のもの

「グランプリで優勝するために覚悟を決めて走る」と語っていた馬場貴也が、獲得賞金1位でチャレンジカップに出場します。今年の前半は、GⅡ秩父宮妃記念杯、GI下関周年、GI戸田周年で優勝するなどハイペースで獲得賞金を上積みしていました。しかし、夏場になって失速、予選落ちもありました。そんな時に再浮上のきっかけを作ってくれたのが、弟子の澤田尚也でした。プロペラや調整のヒントをかなり弟子からもらったとコメントしていました。10月以降は、常滑のダービーの優勝を含め、すべて優出しています。
最近の馬場の着順傾向は、差しと抜きが増えており、4コースまでは舟券の対象から外せません。まくり差しが減っているので、5コースから1着が取れなくなっています。展示タイムは平均的で、あまり参考になりません。以前、石井記者が馬場選手に直接取材して、舟券の買い頃、外し頃を聞いているので、抜粋を再録します。

「自分の好きな体感」なら買い、「押しがダメ」なら外し

試験は一発で合格?是非聞きたいのが、馬場さんのまくり差しが決まるタイミングというか条件です。


「条件はある程度決まっています。3号艇と5号艇のまくり差しは、内艇がしっかりとセオリー通りに回らないと型にハマらない。結局、決まる、決まらないは内艇との呼吸なので、スリット同体のほうが型にハマると思います。
でも、最近は3号艇の時に警戒されすぎて、2号艇が外マイしてくる時もあるので、2号艇が握っての差しも頭に入れています。5号艇の時はまくり差し一発しか狙っていません!」

まくり差しがズバッと決まる時のモーターの仕上がりを教えてください。


「ターンの出口の押しが良くて、乗り心地が良い時ですね。『自分の好きな体感です』というコメントだったらウイリーしてからの抜け感と言うか、差した時のひと押しがきている時。そういう時は狙い目だと思います。展示の見方は、小回りしている時のウイリーの出方。グッと押している感じがあったら、仕上がっている時だと思います」

逆にモーターが出てない時のまくり差しは厳しいですか?


「やっぱり『回った後のひと押しがどうしてもダメです』みたいな時は、キツイですね。最後のひと押しがないので、波を越えられません。まくり差しが決まるには、やっぱりある程度の条件が必要です。皆のターンがしっかりしているので、難しいところがありますね」
(マンスリーBOAT RACE・万穴ハンター石井誠司記者のISHISMより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…22回 まくり…2回 まくり差し…4回 差し…7回 抜き…7回

※出場予定…鳴門・SGチャレンジカップ=11月22日~27日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。