選手宿舎の活用方法を考える

{{ good_count }}

災害時は避難所として活用

ボートレース大村は、敷地内にある選手宿舎を日本モーターボート競走会から購入し、6月から管理を始めた。これまで全国の選手宿舎は同競走会が所有・管理していたが、宿舎の管理を各ボートレース場の施行者に委ねる方針を打ち出したところ、大村が一番に手を上げた。購入額は5億円で、今後は宿舎の賃貸料として、同競走会から年間約3000万円が支払われる。災害時には避難所として活用する案も出ている。

ボートレース場の選手宿舎は近年、次々と建て替えられており、ホテルと遜色ないレベルの施設に生まれ変わっている。以前は3~4人の大部屋が一般的だったが、個室化が進み、大浴場や食堂もある。避難施設としても十分な設備が整っている。選手宿舎を避難所として提供するアイデアは、地域貢献の観点からみても最高の施策と言えるだろう。大村が第一歩を踏み出したことによって、他の施行者・レース場でも選手宿舎を購入する例が増えるのではないか。

藤原邦充

藤原邦充(ふじわらくにみつ)。1974年生まれ、出身は香川県観音寺市。近畿大学を卒業。就職浪人の末、98年に報知新聞入社。芸能社会、中央競馬、ボートレース(1年だけ)、一般スポーツを経て05年から2度目のボートレース担当に。競輪担当になって観音寺競輪を取材することが夢だったが、無念の廃止に。