電投お役立ち情報!
ボートレースは昔からのセオリーと今どきのトレンドがある。まずはそのヒントになる様々なデータを入手することが手っ取り早い。ここではデータから導き出される舟券お役立ち情報をお届けしよう。ベテランのファンも、再度見直すことを推奨する。

レース場の個々の特徴を把握したい

レース場ごとの特徴を頭に入れて柔軟な予想を!

 全国には24のレース場がある。しかし、個々のレース傾向は異なる。イン勝率に至っては1位の大村が65・4%に対して、最下位の戸田は44・1%とその差は実に20%以上もあるのだ。つまり、場ごとに予想法を変える必要があるということ。
 大きく分ければインが強い場と弱い場の把握が重要になる。60%を超えていればイン中心、50%未満ならばイン受難なレース場と言っていい。前述した大村はイン中心の舟券予想で間違いない。芦屋、徳山も同様。
 イン危険は戸田、江戸川、平和島など関東のレース場で、多くはイン勝率が低い。センターの攻めは軽視出来ず、中穴から大穴予想も望めるだろう。
 イン勝率が50%台のレース場はバランス型と言ってもいい。イン逃げから、差し、まくりと幅広い予想が可能。当日の気配チェックが重要になる。
 また、決まり手から見ると差し水面なのか、まくり水面なのかに二分することもできる。差し水面ならば2コース勝率が高い場。江戸川、平和島、鳴門あたりが挙げられる。まくり水面は4コースが利く場だ。戸田を筆頭に桐生、蒲郡などがそれにあたる。

決まり手によって平均配当は異なる

まくりが打てるまくり差し名人で好配当狙い!

 レースの決まり手によって配当はかなり異なってくる。当然、人気になりやすいイン逃げの3連単平均配当は2571円と他の決まり手時よりもはるかに安い。ただ、平均配当自体は意外と高いと思うかもしれない。それはインからかなり荒れた場合を含む数字だからで、実際には2000円未満の決着が多い。いずれにしても、インから買う時は舟券の購入点数を減らすことが鍵を握る。
 最も穴決着になりやすいのはまくり差し。まくりの方が荒れるイメージがあるが、実際にはまくり差しが大穴の引き金になる。5コースや6コースの決まり手はほとんどまくり差しなので、それが平均配当を上げている理由でもある。
 ただ、このまくり差しは選手の技量がかなり問われる。インコースが強い現代ボートレースにおいてまくり差しは、かなり高速かつ切れのあるハンドルワークが必要なため得意としている選手を狙い撃つのが有効だ。
 特にまくりもこなすまくり差し名人は舟券貢献度が高い。左表にある有賀達也などはその典型。自力で攻めることも出来るし、まくり差しハンドルにスイッチすることも可能。スタート力も大事だ。表中には載ってないが艇界を代表する峰竜太や馬場貴也もまくりも打てるまくり差し選手として有名だ。

スタート名人を知れば舟券が見えてくる

スタート力がある記念級レーサーは一般戦で買い

 勝つために重要なこととして真っ先に挙がるのはスタート力だ。スリット線上で先手を取れれば、勝率は飛躍的に上がるのは当然のこと。トップスタートを決めた選手の1着率は32・6%、逆に6番手スタートだった選手の1着率はわずかに6・1%しかない。その差は歴然と言っていいだろう。いかにスタートが大事かということがこのデータからも分かる。
 また、回収率にもその差が大きく出てくる。トップスタートだった選手から買うだけで回収率は113・8%を記録する。もちろん、このデータは結果論なのだが、事前にトップスタートを切る選手を予測できれば、この数字に近い回収率が望めると言ってもいい。
 SGやGⅠでスタート順が早いトップ選手は原田幸哉。平均スタート順は2・41と圧倒的な数字を残している。回収率も93・1%と高く、舟券で買えるスタート巧者。上野真之介もGⅠ以上では買い。菊地孝平はファンの期待度が大きいためか過剰な売れ方をするので回収率自体は低い。
 一般戦では守田俊介。GⅠ以上でも平均スタート順は2・66と上位だが、一般戦ではさらに早く1・94を記録している。面白いことに一般戦の方が回収率が高く、人気を落とす外枠でもスタート力で勝ち切ってしまう。逆にGⅠ以上ではスタート力だけで勝つことは難しいと言えるか。一般戦ではスタート力がある記念級は舟券的にうま味がありそうだ。

増加しつづける10万舟を狙い打ち!?

6号艇のA級1着でも10万舟は出現するぞ!

 万舟券を当てたことがある人はけっこうたくさんいるはずだが、10万円オーバーとなるとどうだろうか。
「そんなの確率が低すぎる」「狙えるはずがない」とハナから諦めている人が多いのではないか。しかし以前に比べると10万舟の出現率は格段に上がっている。約20年前は500レースに1回(出現率0・19%)だったのに、今年は約170レースに1回(出現率0・58%)、出現頻度は約3倍にもなっており、決して夢のまた夢、ではなくなっている。
 ただ、10万舟は闇雲に狙って獲れるものではなく、それなりの作戦が必要だ。まず大事なのがレース場の選択。表はレース場別の10万舟出現率の上位と下位で、1位の三国(1・07%)と最下位の戸田(0・17%)では約6倍もの差がある。そして上位にはイン勝率の高い場が並ぶ。10万舟の出現率上昇はイン勝率の上昇と表裏一体なのだ。またレース番号も意識したい。モーニング場の早い時間帯は堅いレースが多い一方で10万舟の出現率も高い。さらに10R、11Rでも意外なほど高いが、これは12Rが本命よりになる分、そのしわ寄せが出るとみるべきか。
 そして艇番では6号艇の1着がダントツに多い。ただ、狙うとするならB級のびっくり高配当を狙うより、6号艇A級で展開がありそうなレースを狙った方が獲りやすいだろう。実際にA級が1着で10万舟になるケースは意外にも多い。1着よりも2、3着で波乱になることも視野に入れたい。

カドの破壊力は場ごとに異なる!

まくりが決まる場に伸び特化レーサーはハマる

 イン逃げが圧倒的に幅を利かせる現代ボートレース。しかし、まくりはボートレースの醍醐味のひとつでもある。カドになりやすい4コースはやはりまくりの花形コース。そのカドまくりに夢を乗せるファンも少なくはないだろうが、注意も必要だ。やはりレース場によってカドまくりが利く場とそうではない場があるからだ。
 逃げ以外だった場合の4コースまくり占有率が最も高いのは桐生。純粋な4コース勝率は戸田が1位だが、まくり率は意外にも桐生に軍配があがる。最近はインが強くなったため目立たなくなっているが、潜在的にまくりが決まるレース場なのだ。常滑も同様に実は4コースまくりが決まりやすい。
 最も4カドまくりが決まらないのは津で、無理な4コースまくり狙いは禁物。それ以外の戦法やコースを狙う方がいいだろう。面白いのは浜名湖で、4コースは強いがまくり差しもまた多いのだ。カドの破壊力自体はあるが、まくり差しも視野に入れたい。
 最近は伸び特化のペラ調整をするレーサーも増えてきている。菅章哉をはじめ、藤山翔大、女子では高田ひかるらがその代表的なレーサー。このような伸び特化レーサーがカドが利く場に斡旋された場合は黙って買いになる。当然、カド4コースが一番の狙い時になるのはお分かりだろう。桐生や常滑に出場してきた時はハイチャンス。逆に津や徳山の場合は過信は禁物だろう。

女子戦は場によって傾向が変わる

万舟率が高いレース場は偶数コースのまくりが多い

 人気の女子戦。電投で舟券を購入しているファンも多いだろう。ほぼ毎日のように開催されている女子戦だが、自分のホームプール以外での開催がほとんどのはずだ。しかし、同じ女子戦とはいえ、レース場が変われば傾向も変わるのでその辺は柔軟に予想も変えていかなくてはならない。
 もともと女子戦はインコースが弱く、まくりが決まりやすい。それは今でも変わっていないが、最近は少し複雑化してきている。2コースや3コースのまくりが決まる場か決まらない場かでレース傾向や配当傾向は異なってくる。
 本命決着になりやすいのは3桁配当が圧倒的に多い津。次いで常滑、下関、大村。共通して言えることは2、3コースのまくりが決まりづらく、内3艇の決着になりやすいこと。そのために配当自体は安くなりがち。逆に3桁配当が低い平和島や鳴門は万舟率も高くなる。これは2、3コース、さらには4コースのまくりが決まりやすいレース場だからだ。
 女子戦で特徴的なのは2コースまくりが多いこと。加えてまくり差しがきまらないことも挙げられる。つまり、2、4コースの偶数コースがまくっていく展開がメインとなる。その偶数コースのまくりが決まりやすい場かどうかを見極めることが鍵を握る。万舟率が高い場は基本的にその傾向にある。  最も波乱含みなのは江戸川の女子戦。平均配当は唯一の1万円超え。これは1着はもちろん、2・3着も難解ということを意味している。

伸び特化選手で妙味ある配当ゲット

展示タイムが出る選手は外コースでこそ頭勝負!

 展示タイムを出すレーサーは回収率が高いことが多い。伸びに特化した選手はスリットでレースを決めてしまうことが多いため、外コースで結果を出す。人気薄でもおかまいなしに「力技」で勝つこともあり、高配当を提供してくれる。
 ただ、伸び重視のため回り足に少し不安がある。スタートを決め切れなかった時は大敗もあるため、1着率は高いレーサーが多いものの、いわゆる「もろ刃の剣」的なところもある。舟券は頭勝負が基本中の基本だ。
 SGやGⅠでその伸びを生かすのは徳増秀樹、坪井康晴の静岡コンビがツートップ。特に徳増は展示タイムを出すことが多く、カドの4コースではかなり魅力的なレーサーだ。湯川浩司や石野貴之の大阪コンビもチルトを跳ねるなどで伸び特化の調整をすることが多いので展示タイムが出ている時は絶好の狙い時となる。  一般戦ではチルト3度なども駆使する菅章哉。菅はスタート力もあり、後伸び傾向が強いのでスリット後の伸びは半端ではない。高田ひかるは逆にスタートにやや不安を抱えるが、伸びの破壊力は女子の中では抜けてトップレベルにいる。
 特大の穴候補は深尾巴恵。1着率こそ11・3%と低いが、ハマれば超の付く高配当も期待できる。平尾崇典も一般戦では圧倒的な伸びを誇っており、初日から外せないひとり。F持ちでなければ渡邉雄朗も狙いやすい選手だ。