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スペシャルインタビュー
2020年のグランプリ覇者、今やナンバーワンの称号を欲しいままにする峰<竜太。GⅠ初優勝にグランプリ初出場と、飛ぶ鳥を落とす勢いの艇界一のエンターテイナー・西山貴浩。そんな人気・実力ともトップの2人が、ファン投票1、2位で出場したSGオールスター、そして年末に向けた戦いを語った。

夢が叶った!
SGオールスター初優勝

SGオールスターファン投票1、2位のおふたり、峰竜太選手と西山貴浩選手にお越しいただきました。そのオールスターを振り返ってもらいましょう。

西山 いやあ、地元で本当にうれしかったです。投票してくださったたくさんのファンの方々のおかげです。本当にありがたいですよ。

 今年も1位で選ばれたことは、本当にファンのおかげですね。まさか3万4968票も集まるとは思ってもいませんでした。そして優勝することもできました。ファン投票1位でオールスターを優勝するっていう夢を叶えることができました。

西山 中間発表では竜太さんとほぼ変わらんで、これは(1位が)あるぞって思ってたんですけどね。終わってみれば5000票差もついた。クソっ。

西山選手はSGでは初めてのドリーム戦となりました。

西山 グラチャンもドリームに乗ることができましたし、僕もついにドリームに乗れるような男になってしまいました(笑)。これからも峰竜太をガンガン倒したいと思います。

 まだ早いな。しかも倒せていないから(笑)。

峰選手はドリームを勝利し、勢いそのままに予選を1位通過。

 エンジンはこの足なら十分かなっていうくらいには仕上がっていました。準優は(深川)真二さんの前付けがあったけど、オールスローなら大丈夫だと思っていました。最終日はこれ以上ないくらい緊張しましたね。負けたらファンに申し訳ないとか、ごめんじゃ済まされないとか考えて…。グランプリとはまた違ったプレッシャーがありました。優勝戦は菊地(孝平)さんがすごく伸びていた。正直まくられるかと思ったくらい。でもスタートをしっかり決めることができたし、1マークもきっちり回れました。優勝を確信して、ゴールする前に泣いてしまいました(笑)。

西山 ほんと泣きすぎ(笑)。

 レースが終わった時、本当にこれで引退でもいいなってガチで思ってました。それくらい燃え尽きた感がありました。

ファンに感謝!
地元を熱くした意地の激走

西山選手にとっては純地元・若松で初めてのオールスター。特別な大会になったのでは?

西山 気合入れていったんですが、エンジン抽選で(低勝率機を引いて)抜けてしまいました。せめて優出はしたかったですね。他の大会でできなくても、ここだけは乗らせてくれって思いでした。その夢は準優で峰竜太に潰されてしまいました。エンジンは素性が良くなかったけど、シャフト交換とか整備が馴染んだのか、日に日に良くなってました。キャリアボデーも5個交換して乗りましたしね。それでも準優に入ると厳しかったです。

 1人だけ下がってたもんな(笑)。でもね、こいつ、僕に潰されたとか言ってますけど、みんなが見てないところで「竜太さん、整備は何からいきますか?」とか「竜太さん、僕の足どう思いますか?」とか聞いてきましたからね(笑)。今度、ボイスレコーダーで証拠を持ってきますよ。

西山 こらっ、峰!バラすな! でも最終日は連勝で終わることができました。あれはもう意地でしたね。こんなに疲れたSGはこれまでなかったですね。メンタル的にも体力的にも。

峰選手はこの優勝で早くも賞金トップに立ちました。この時期にトップに立つのは初めて。西山選手も着実に賞金を積み上げて、グランプリ圏内をキープ。

 正直、オールスターが終わるまではボートが楽しくなかったんですよ。重圧がすごくて。でも今は解放されて余裕が出てきた。賞金ランキングとかってあんまり気にしていないんですけど、せっかく余裕があるんだから、楽しみながら年末まで行きたいですね。

西山 グランプリまで流しながら惰性で走るんですか?

 惰性で走るか、バカタレ!

西山 言うてもまだ今年も半分が終わったばかりですからね。まだ喜ぶのは早い! でも昨年のことを考えると順調っちゃ順調ですね。まあSGもまだいっぱいあるし、これからですよ。

 でもグランプリには賞金1位で行きたいですね。2位でもいいけど。トライアル初戦が1号艇スタートじゃないですか。1号艇になるのとならないのじゃ、大きく違いますからね。抽選じゃなくて確実に1号艇が手に入るやつですから。

西山 じゃあ僕は3位を目指します。そしたらトライアルは2号艇で、また竜太さんの隣で走ってやりますわ〜。

 もういい、もういい。お前の2号艇は飽きたわ。てか、そこは2位を狙えよ(笑)。

西山 真面目な話をすると、ベスト6に入ってみたいですね。2ndから走れて楽そうじゃないですか。

 2ndからがいいよ、本当に。悪いエンジンを引く可能性が限りなく低いですから。

西山 あれはマジでうらやましい。今のエンジンは上の18機でも良し悪しの差がバリバリありますから。

 ベスト6だったら、ほぼ大丈夫。

西山選手のSG初優勝を待ち望んでいるファンはたくさんいると思いますよ?

西山 それは僕が一番見てみたい。そりゃ勝つに越したことはないですけど、僕は今後も優勝戦2着とかでいいんです。地道に賞金を稼ぎます。それが一番。だって1人で何個も何個も獲るような人間にはなりたくないし…。

 こら。こっちを見ながら言うな!

西山 でも「あれ、こいつまたグランプリにおるな」って選手になりたいですね。グランプリにいることが普通というか当たり前になりたいですね。

なんだかんだ言って、ふたりは良きライバルです。

 いや、ライバルと呼ぶにはまだ全然早いでしょ。SGを2個くらい獲ってから来いって話。実績が足りないですね。

西山 安定が一番。実績なんていらん。

 いるわ、不安しかない西山貴浩くん。

最強の呼び声が高い峰選手。オールスターの優勝で、さらに確固たる地位を築いたのでは?

 自分の強さは今がピークだと思っています。今の力をどこまで維持できるかですね。でも周りが強くなっても、同じ分だけ強くなればいいと思うし、まだまだうまくなる自信も持っています。

西山 竜太さんのピークは今かもしれんけど、僕のピークはマスターズですから。

 すげえ。西山はマスターズ世代になってもずっとこんな感じなんでしょうね(笑)。

西山 なんだかんだ峰竜太はつえーんだよ〜(涙)。なかなか弱くならないんだよ。ほんとボートと○○が強い。

 ○○は使えないからやめとけ!

西山 頼む! お願いだから使ってくれ〜。

今後のモチベーションを教えてください。

 肩の荷が少し下りたので、ボートレースを楽しみながら走りたいですね。

現在6年連続で年間勝率トップ。今後は7年連続もモチベーションのひとつになるのでは?

 いや、モチベーションというよりはこだわりですね。1回でも途切れちゃうと終わるものなので、取り続けることに意味があると思う。これに関しては圧倒的な強い気持ちを持ち続けたいですね。

西山 どこぞの専門家か! 養成所の定期訓練で講話とかするんかいっ!!

昨年のグランプリ優勝戦は1号艇・<峰竜太、2号艇・西山貴浩でしたが、いずれは1号艇・西山、2号艇・峰なってことも…?

 ダメダメ。貴浩はスタート遅れないし、1マークでドカ落としするんで差さらないんすよ。だからそれは望まない。

西山 竜太さんが2号艇だったら、3号艇にまくられる覚悟でドカ落としします。

 そんな覚悟はいらんわ(笑)。そこはちゃんと逃げろよ。

今後もふたりの戦いは続いていく。

西山 僕たちふたりのレースなんて、これからも腐るほど見られると思いますよ。それでお客さんが盛り上がってくれたら、それが一番いい! レーサー冥利に尽きますね。

 確かにそれがいい! ふたりでバチバチやり合って、それが例え5、6着争いだったとしても、ファンが盛り上がってくれたらうれしい。これからも名勝負、迷勝負? をふたりで繰り広げていきたいですね。

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