舟券傾向と対策
若松は季節による風向きの変化は少ない。ただ、冬場には強い向かい風になることがやや多い。その日の風向きによってレース傾向が一変することもあるので、注意が必要になってくる。まずは風の傾向をしっかりと頭に入れておこう。
風のセオリーは時代とともに変わってきた。特に若松では以前から言われてきたセオリーの逆に変化することもある。追い風、向かい風で共通に言えることは弱い風ではインコースの強さはほとんど変わらないこと。他のコースも多少の変化に留まる。追い風ならば差しが利きやすい、あるいは向かい風ならセンターからの攻めが届くといったセオリーがさほどあてはまらないのだ。

 しかし、これが5メートル以上の強風となると話は変わってくる。強い追い風ではほとんど外コースの出番はなくなる。インは利くが、2・3コースの差し切りも増える。最も意外なのはまくりが増えることだ。井上記者も指摘する「強い追い風なら3コースツケマイが決まりやすい」はデータにも表れている。3コースのまくり率が8.5%と極めて高い数字を残しているのだ。逆に向かい風では同3.6%と実は振るわない。

 強い向かい風の場合は差しやまくり差しが増える。これもセオリーとは逆で、スリットで先行してもまくらずに差したり、まくり差した方が1マークは成功しやすい。逆に言えばまくり屋は少々不安が残る。もちろん、これは強風の時の話だ。また、2コース差しが目立つのも向かい風で、若松ならではの傾向と言えるだろう。