舟券傾向と対策
若松では3つのタイムデータを提供している。従来からおなじみの展示タイム、さらに直線タイムと1周タイムの2つのオリジナル展示タイムだ。オフィシャルホームページにて確認することが出来るので、ぜひ機力チェックに役立てたい。思わぬ伏兵発見にもつながるはず。

オリジナルタイムで
総合的に機力を見極めろ!

提供されているタイムデータは「1周タイム」「直線タイム」「展示タイム」の3つ。これらを元にエンジンの特徴を判断することはある程度可能だ。

 昔からある展示タイムは直線の伸びの判別に不可欠。若松は自動測定なのでその信頼度は以前から高い。井上記者によると「展示タイムが最も結果に直結する」とのこと。信頼度はかなり高く、選手も参考にするという。

 直線タイムは、ターンの出口あたりから最高速に達するまでのいわゆる「中間速」を測っている。最近では最も選手が重視する足となっている。スタートする時で言うと行き足に当たる。つまり、直線タイムが良ければスタートしやすいということでもある。より実戦的な足であり、道中での競りも安定してくる。  1周タイムは総合的な足を示すと言っていいだろう。出足から伸び、さらには乗り心地も含んでいる。全体的に足がそろっていなければ、1周タイムは出ない。ただ、引き波の関係で1号艇はタイムが早くなる傾向にある。タイムにして約0.3秒ほどのアドバンテージがあると言われる。

 各タイムはそれぞれ特徴があるが、どれを取っても舟券予想のヒントになるものだ。展示タイムが良ければ1着で狙いやすく、直線タイムはスタートで先手を取れる可能性が高まる。2、3着の取捨で迷った場合は1周タイムを参考にしてもいいだろう。いずれにしても、このオリジナル展示データを使わない手はない。

各種のタイムデータ測定位置は図で示した通り。オフィシャルホームページの出走表内にも各タイムデータが載っている。3つのタイムを見比べながら、選手の直前気配を察知できる。1周タイムでは総合的な足、直線タイムでは実戦足の良さ、展示タイムで伸び足をそれぞれ把握できる。全てのタイムが良ければ、自信を持ってその選手から勝負できることもあるだろう。