舟券傾向と対策
年間を通して「インから狙う!」が基本スタンス
波乱時は思いもよらぬ爆裂配当が出現
2マーク奥からバックストレッチに防風ネットを設置した影響もあり、水面は台風シーズンを除くと1年を通じて穏やか。時季によって風速や風向きの変化は見られるものの、イン勝率自体はそれほど変化がなく、年間を通して“強い”。秋だけ2・3コースの1着率が逆転するが、コース別勝率は基本的に「枠順」。1マークの振り幅が小さいこともあり、6コースは「日本一遠い」という選手の声もあるほど。チルト角度も1.5度が最大で、極端な伸び仕様にできないことも作用している。
大村では展示タイムのほか、一周タイム、回り足タイム、直線タイムを自動で計測。その中でも展示タイムの信頼度は高く、展示1番時計の艇の1着率は26.2%。インの利が大きい大村と言えども、展示トップタイムの選手は、積極的に狙うべきだと言える。逆にイン艇の展示タイムが悪い時は、イン天国の大村と言えども、過信はできないということだ。
大村はスタンドから1マークまでの距離が48メートルと非常に広い構造上、インコースが逃げやすい。年々高くなっていたイン1着率はやや「上げ止まり」感はあるが、70%に迫ってきている。逆転劇が多く見られたのは、風の影響でうねりが発生していた2マークだが、防風ネットを設置し、そのシーンも少なくなった。
 イン天国というだけあって、低配当の出現率が極めて高い。3ケタ配当と1,000円台の配当で約50%。つまり2レースに1回は超本命サイドでの決着といえる。当然、万舟出現率は15.2%と全国平均を下回る。ただ、本命決着が多い反動で、荒れた時は爆裂配当を生み出すことが多い。1年間で50,000円超えの配当は実に47本(1.9%)も出現している。