舟券傾向と対策
宮島の舟券で忘れてはいけないのが6コース。イメージはあまりないかもしれないが、この大外6コースがハマることもしばしばある。そのメカニズムを知っておけば、高配当ゲットに近づくはずだ。
宮島の6コースは意外に強い。実際、6コースの1着率は全国で4位。2着率も同じく4位なのだ。トップ3は平和島、江戸川、戸田で、いずれもスタンドから1マークまで37メートルと距離が最も短い3場。しかもインが弱い場なので外コースが強いのは納得。しかし、宮島はこの3場よりも水面は広く、インコースも強い。異例な性質を持っているレース場と言っていいだろう。

 なぜ宮島の6コースは強いのか。大きな理由はダッシュ勢のスタートの難しさにある。200メートル標識がスリットに対して斜めに見えるので、選手は自分の起こし位置やタイミングが取りづらい。特に4コースは見にくいため、実際にスタートで踏み込めないシーンが目立つ。4コースのゼロ台スタート率は12.0%で全国でワースト2。また、0.20以上の遅れ気味のスタート率も全国ワースト1とスリットで後手を踏むケースが多い。5コースも同様だ。そのスリットの乱れを突けるのが大外6コースというわけだ。

 また、風による影響も受ける。スリットの乱れを引き起こすのは風が強くなった時。基本的には風向きに関わらず、風速が強くなれば6コースの1着率は上がるのだが、最もスタートが難しくなる横風、特に左横風3メートル以上になれば、1着率はなんと7.7%までアップする。6コースでこの1着率なら狙ってもいい数字と言えそうだ。