舟券傾向と対策
風向より風速に注目
微風ならイン、3m以上で波乱傾向
 ボートレース児島は、温暖な気候で海水レース場の割には1年の約半分が風速2m以下という穏やかなコンディション。データをご覧いただくとわかるように、風速2m以下であれば追い・向かいの風向に関わらず、インの1着率は60%前後となっている。微風ならばイン中心の舟券というのは頭に入れておきたい。

 一方、3mを超えてくると、レース傾向が一変する。イン1着率は向かい風の場合は53.8%、追い風の場合は42.8%と急落する。特注は追い風で、インから先マイした艇が大きく流れてしまう。そこに対して2コースの差しや3コースのまくり差しが入ってくる。
 向かい風の場合は2コースの差しは入りづらく、3コースや4コースからのスリット一気が決まりやすく、また5コースの一撃も決まって好配当を提供する機会が増える。

潮の上げ下げの傾向

 瀬戸内の宮島や徳山同様、児島も干満差が大きな水面。右の写真のように、干潮時と満潮時で、大型映像装置の足場の見え方がまるで違う。
 レースにどのような影響を及ぼすかというと、満潮に向かう上げ潮の時は、水面がポチャつく。そうなると乗りづらさが出て、ターンがしづらい。スピードを持って握るよりも、堅実に差す方が有利だ。
 一方、干潮に向かう下げ潮の時は乗りやすく、センターから外のスピードターンが活きる。ただしどちらもイン逃げの強さにはあまり影響を及ぼさず、イン以外の傾向に差が生まれる。