舟券傾向と対策

スリット合戦を制して
瓜生正義がメモリアル初V

福岡でのメモリアル開催は、原田順ーが優勝した1993年の第39回大会以来、実に18年ぶり。この大会も地元勢が躍動した。優勝戦メンバーはSG初優勝がかかる1号艇・出畑孝典を始め、藤丸光一、岡崎恭裕、瓜生、峰竜太、篠崎元志。福岡勢が実に5人という地元色の強いー戦となった。その優勝戦は、出畑と岡崎が痛恨のスリットオーバー。カドからコンマ00の究極Sで踏みとどまった瓜生が、まくりを決めて1着。メモリアルは初、通算では5度目のSG優勝を飾った。

完全復活のノロシ…
石野貴之が9震目のSG制覇

前年の20年、石野貴之はF禍でグランプリ出場が6年連続で途切れた上に、A2級陥落の大ピンチを抱えて大会に臨んだ。だが蓋を開ければ強い石野だった。予選は2位からのファイナル1号艇をゲット。インからコンマ11のトップSを決めると、他艇に付け入る隙を与えず圧倒。21年のSG開幕戦で復活ののろしを上げた。福岡は17年にもオールスターを制した好相性の水面。ここ一番の勝負どころで強さを発揮した石野は、A1級キープにも成功した。

まくり差し一閃!
岡崎恭裕が当地特別戦初V

常日頃から「地元の博多でGI·SGを勝つのが夢」と話していた岡崎恭裕が、ようやくその夢を実現させた。優勝戦は1号艇に茅原悠紀、3号艇に馬場貴也、4号艇に桐生順平と、名うての高速ターン巧者が居並んだ。だが岡崎はそれらを凌駕する“神ワザターン” と言えるまくり差しで1Mを突破。エンジンの後押しもあり、後続を振り切ってゴールを駆け抜けた。岡崎はこれが通算4度目のGI制覇で、福岡では悲願のGI初タイトルとなった。