舟券傾向と対策
福岡は展示タイムの計測が独特。計測距離(150メートル)や計測方法(自動)という部分は他場と変わらないが、違いは計測する位置。通常よりも60メートルほど1マーク側から開始されている。つまり1マークを回った直後から計り始めるため、伸びというよりも行き足・加速力が含まれる。ダッシュの助走距離は短いだけに、行き足が重視されていることがうかがえる。もちろん基本的に伸びの良さを表すことに変わりはないのだが、他場との違いは頭に入れておきたい。そして福岡は以前から展示タイムの信頼度が高いレース場と言われている。右表は全国24場の展示タイム1位艇の1着率ランキングだが、福岡は28.5%で6位。過去には30%を優に超えていた時期もあり、その時期と比べるとやや下降しているが、それでも信頼度は十分だ。展示タイム2位の1着率も全国平均を上回る21.2%で、1·2 位艇を合算すると約50%。つまり2回に1回は勝利していることになる。逆に4·5位の1着率は全国平均よりも下。展示タイム順位が、成績に直結している結果と言える。
お馴染みの展示タイムに加え、1周タイム、まわり足タイム、直線タイムを提供している。1周タイムは文字通り、1周1マークの初動から2周1マークに入る直前までのタイム。エンジンの総合力を判断できる。まわり足タイムはターンの良し悪しを評価。良ければターンのスムーズさや乗り心地があると判断できる。選手の中では、このまわり足タイムを重視している人が意外と多いことも覚えておきたい。直線タイムはターンの出口から最高速になるまでの足、立ち上がりの足、中間速と言われるものの良さを表す。展示タイムよりもさらに手前で計測することで、行き足に特化したタイムとも言える。
いずれのタイムも予想には欠かせないアイテム。その特徴を頭に入れておきたい。