舟券傾向と対策
福岡は1マークがスタンド側に大きく振られている構造上、3コース最強と言われてきた。実際に3コース1着率はインコースに次ぐ高さで、長らく全国1位に君臨してきた。だが近年は異変が生じている。右表は全国の3コース1着率ランキングだが福岡は13.6%で5位。最強の座は戸田に明け渡してしまっている。ただ、ここで注意したいのは、トップから陥落したとはいえ、福岡の3コースが弱くなったわけではない。全国トップクラスであるということに変わりはない。これは1着率が10%を割り込む徳山と下関はさておき、現代ボートレースでは、「3」の攻めが主流のため、全国的に3コース1着率が上がっているからだ。戸田も1位だからといって飛び抜けているわけではなく、上位勢の差はわずか。10位の蒲郡までが13%を超えている。ちなみにトップ2の戸田、鳴門は福岡同様、1マークがスタンド側に振ってあるため、狭い。1マークが狭いレース場はセンターからの攻めが利きやすいということを頭に入れておきたい。
3コースのもう一つのポイントが決まり手で、まくりが53.4%と圧倒的に多いことだ。裏を返せば、まくり差しは決まりにくいということ。うねりの影響もあるかもしれないが、差し構えではなく自力戦法、つまり思い切りの良さが勝負の分かれ目になっている。また、まくりが決まれば2着にはスジにあたる「4」や「5」に食指が動きがちだが、これは大きな間違い。3コースが勝利した場合、2着傾向はインと2コース。占有率はインが40.3%、2コースが25.3%と高く、まくられても内コースが潰れにくいということだ。逆にスジ目となる4コースは19.1%。出目的には③‐①②④‐①②④の6点がオススメ。押さえで③‐①②‐⑤まで仕込めばOK。そしてイン戦同様、やはり6号艇は絡みにくい。「③‐⑥」は「①‐⑥」より出やすいものの、それでもわずか3%。特大万舟の夢は膨らむが、やはり押さえても3着までだろう。