舟券傾向と対策
まずは福岡のイン1着率の変化から。2013年は36.8%だったが、徐々に上昇傾向を見せ、18年に50%台に突入。23年は57.5%まで上昇しており(6月30日現在)、ここ10年で20%以上も跳ね上がったことになる。その理由には12年から始まったオーナーペラ制度や、14年に出力低減モーターが導入されたことなど、様々なことが挙げられるが、今や全国平均(55.9%)を上回るまでになった。舟券の基本はインから──。それは福関でも変わらない。インに次ぐのは2コースで16.2%。こちらも全国平均を上回っている。2·3着も2·3コースが主流で、「枠なり基本」と言わざるを得ない。つまり福岡のイン舟券は奇をてらわず、オーソドックスに狙うべきだということ。
いくらインから素直に狙うと言っても、儲からなければ意味がない。出現率が高くても回収率が低ければ、フトコロは徐々にやせ細っていくばかりだからだ。では狙うべき出目は何か。それは回収率が100%に近い「①‐⑤‐②」だ。出現率は高くないが、平均配当が高めで回収率も優秀だ。意外と盲点なのが 「①‐③‐④」。3号艇が攻めての4号艇が差すという典型的なパターンだが、こちらの回収率は94.8%と2番目に高い。また「①‐②‐③」、「①‐②‐④」、「①‐③‐②」の3点が80%オーバー。出現率も高く、買い目を絞ることで、より効率的にプラス収支を生み出すことができる。一方で手を出さない方がいいのが「①‐⑥ ‐全」。出現率が限りなく低く、回収率も悪い。好配当に釣られてついつい狙いたくなりがちだが、当たらなければ元も子もない。同様に「①‐全‐⑥」も強気に推せない出目となっている。