舟券傾向と対策

待機行動時間が1分40秒に短縮!!

 令和3年8月24日を初日とするレースから、当地では選手間のコース取りの活性化を図り、エキサイティングで魅力的なレースを提供するため、待機行動時間を変更した。従来は1分50秒だったが、それを10秒短縮し、『1分40秒』となった。それ以前と以後で、どのようにレース傾向が変化したか見てみよう。

 表は上が待機行動時間変更前で、下が後のもの。後の方が集計期間が短く多少の数字のブレはあるものの、イン勝率が53.4%から52.0%に落ちたのはかなり意外だった。というのは、待機行動時間が短いほど、インをはじめとするスロー水域は助走距離を確保できる。そのため、インが強くなるのではないかという見解が多かったから。

 2コースの1着率も大幅ダウン。ただ2・3着率はアップしているので、残り目には注意が必要だ。3コースは現状維持で、カドになる4コースとその隣の5コースが大幅アップしている。

自動計測の展示タイム、信頼度は全国平均並みに!?

 福岡の展示タイムは、全国に先駆けて自動計測システムを導入し、さらに計測位置も他場と違うため、伝統的に信頼度が高い場のひとつだった。

 展示1位艇の1着率が常に30%以上で全国屈指の信頼度を誇ったが、この1年においては1着率が27.7%と全国平均並みになった。全国順位で見ても11位というのは、長く福岡を見てきたファンであれば驚きの順位ではないだろうか。

 ただ1位の徳山は、近年展示タイム信頼度トップクラス常連場。同地も展示タイム計測位置が手前に設定されており、この2場だけが特殊。その徳山は信頼度が変わらないのであれば、まだまだ福岡も軽視禁物と言えるだろう。