舟券傾向と対策

ピットが対岸にある!!

 全国で唯一、対岸からピットアウトするコースレイアウト。本場で観戦していると、自分に向かってボートが迫ってくる感覚を味わえる。ターンマークと小回り防止ブイで2度減速するため、ピット離れの優劣でコース取りが変わることは少ない。

2マークの狭さと返し波

 2マークの奥行きがなく、ダッシュは最も奥に引けても180mがいっぱい。かつてはそれでもカドの利があったが、最近は苦戦気味。
 また前述したようにピットアウト後にターンマークと小回り防止ブイで2度回る上にコース幅が狭いので、その返し波が残っている。そのため2マークでの逆転が多いのが特徴だ。

名物!? 1マークのうねり

 1マークは那珂川の河口に面しており、風向や潮の干満の条件によって特有のうねりが発生する。このうねりは選手視点では見えづらいのが厄介。握る艇は流れやすく、落として回るのがセオリー。

展示タイム計測位置

 一般的に展示タイムは、バックストレッチのスリット裏から直線150mのタイムを計測している。しかしここ福岡では、2マーク側の奥行きが足りないため、計測開始位置を60mほど1マーク側に寄せている。これによって、最高速になる手前の足――舟券に重要な行き足――も反映され、タイムの信頼度が増している。