全国有数の難水面と呼ばれる福岡の水面。それは当地特有のうねりがレースに与える影響が大きいから。ただ最近はうねり対策も強化され、かつてほどうねりが話題にのぼることは減ったように感じられる。それでも強めの北西の風と満潮が重なると、強烈にうねるので、水面情報は必ずチェックしておきたいところ。

　左ページの「季節別コース別入着率」を見ると、年間を通して驚くほどインの1着率に変化がないことがわかる。よほど風が強く吹いたりしなければ、インを軸に据えることになるだろう。

　そして特筆すべきは2・3コースの強さとダッシュ勢の苦戦だ。2コースの強さは全国トップクラス。ジカまくりもしばしば決まるし、イン艇がわずかにブイを外せば鋭い差しが届くこともある。また伸びを活かした3コースの攻めも見逃せないところ。

　一方、ダッシュ勢はかつてないほどの苦戦を強いられている。4コースは辛うじて10%台をキープしたが、5・6コースに至っては全国平均を下回っている。よほど強い要素がない限り、過度な期待は禁物だ。