いち早く自動測定を取り入れた福岡の展示タイムは、以前から信頼度で全国でトップを維持。加えて、タイム測定位置が他場と異なっていることも重要だ。独自性ある福岡の展示タイムは様々な予想ファクターと密接な関係を示す。
福岡の展示タイムは全国に先駆けて自動測定を導入した。そのため信頼度は高いが、秘密がもうひとつある。それが測定位置。他場はバックスリット裏からの後半150メートルを測定するが、福岡は通常よりも60メートル手前から測定している。これによって最高速の伸びだけではなく、その少し手前の足も測定していることが分かる。展示タイムが良ければ、他場よりも結果が出やすいのはやはり測定位置が関係していると思われる。
以前は少なかったが、最近は自動測定のレース場も増えてきた。しかし、信頼度においては長い間安定して上位に君臨してきたのが福岡である。それはやはり他場と異なる測定位置が影響しているのだろう。
トップ展示艇の1着率は32.1%と抜けて高く全国で1位。2位の徳山も実は測定位置が福岡同様に手前に設定されている。測定位置がずれているのは全国でこの2場のみ。最下位の尼崎は22.3%しかなく、福岡との差は歴然。これだけの信頼度があるわけなので展示タイムをチェックしない理由はない。
スリットの足にも大きく影響する。スリット近辺の足の良さは伸びだけではなく、スリットの少し手前から加速していく必要がある。福岡の展示タイムはまさにそんな足を示したものと言ってもいい。
また、調整が合ってくる予選最終日の4日目になるとトップ展示艇の1着率は36.6%まで跳ね上がる。逆に5位、6位のタイムでは4%を割っているのも見逃せない。