舟券傾向と対策
 福岡と言えば昔から3コース。イン強化によってその強さは下がってきているとはいえ、今でも博多の3コースはどんなレースにおいてもキーとなるコースだ。その3コースの動きをしっかりと見極めてこそ福岡攻略は成就する。
 福岡の3コース1着率は全国トップ級の高さを誇ってきた。集計期間によって多少上下するものの、全国一強いと言ってもいいだろう。2020年1月からの集計では16.8%という数字を示しており、戸田とともに他を圧倒している。

 インが強くなってきた昨今でも、火を噴くのはこの3コースであり、波乱のきっかけになるもの3コース。決まり手の主体はまくりで、スリットから一気の攻めが多い。ただ、機力がない場合はターンで流れることもしばしば見受けられる。しかし、そんな時でも3コースの仕掛けが契機となって、外コースの1着を演出することもある。

 まくり決着が多いが、意外と2着にはインコースが残るのも福岡の特徴。まくり切りでインを消したいところだが、インの2着率は33.1%と最も高いため安易に切るのは早計だ。

 また、これも意外なのだが4コースの2着が減ってきている。ひとつ外なので展開的に恵まれそうなのだが、最近は4コースよりもさらにひとつ外の5コースが2着に来やすい。落として最内を差す4コースよりもスピードを付けた5コースのまくり差しの方が現在は幅を利かせている。ただし、大外6コースの2着だけは3.7%と低過ぎるために狙いづらい。