舟券傾向と対策

年間を通して安定しない風向

芦屋の風向は、最近1年間のトータルで見ると追い風35%、向かい風34%と拮抗している。季節別に見ると、夏は向かい風が44%、冬は追い風が45%で最も多い。
 しかしながらこれらの数字はトータルの集計であって、風向や風速は年間を通して安定せず、1日の中でも変化することが少なくない。風向別にレーススタイルがどう変化するのかを、参考として知っておきたい。

要注意は右横風の時!

まず追い風の時は、インの1着率が最も低く、その分、4コースまで1着率が10%を超える。決まり手でも「逃げ」が唯一60%を割り、その分「まくり」と「差し」が増える。P2で「芦屋は全国で唯一『差し』が10%を割る水面」と書いたが、追い風の時は唯一10%を超えるので、「差し」も一考したい。
 向かい風の時の数字は、年間トータルのコース別1着率とほぼ一致する。決まり手も年間の数字と近いが、強いてい言えば「まくり差し」が多くなっている。
 クセが強いのは横風になった時だ。とくに右横風、すなわちスタンド側から風が吹く時は、インの1着率が70%に迫る。逆に2コースから外は全て10%を割ってひと桁だ。決まり手としても「逃げ」が追い風時より10%以上増え、「まくり」は大きくダウンする。
 左横風、すなわち対岸の方から吹く風の時は、右横風ほどではないがインは強めで「逃げ」も年間平均よりは多い。