舟券傾向と対策
芦屋では、各レース前の展示航走が終わると、全国どこの場でも発表される「展示タイム」だけでなく、「直線タイム」「まわり足タイム」「一周タイム」と、3つのオリジナルタイムを計測し、それらを同時に提供している。自動計測による正確なタイムだけに、レース予想の上でも大きな参考になるはずだ。
 まず「展示タイム」は、皆さんも日頃からおなじみだろう。一般的には伸びの良し悪しの参考になると言われ、タイムが早ければ直線の伸びが良く、スリット後に出ていく可能性が高い。
 続いて「直線タイム」は、ターンをした直後から中間速にかけてのタイムで、「行き足」と呼ばれる箇所だ。最近のエンジンは以前の物より出足が付きにくく、それだけにこの「行き足」を重視する選手が多い。これが良いと「安定したスタートを行ける」とも言われる。
 続いて「まわり足タイム」だが、このタイムが良ければ、それが選手のターンテクニックによるものか、エンジンのパワーによるものかは考慮しなければならないが、ターンでの力強さや回りやすさがありそうだという見方をしてもいいだろう。
 そして「一周タイム」は、いわば総合的な評価の参考になる。先行艇がいない静かな水面を走る1号艇がわずかに有利とも言われる。逆に言うなら、引き波が残る中を走る後続艇(2号艇より後)のタイムが良い時は、パワー的に優っているという判断にもつながる。