窮地に追い込まれた遠藤エミがメイチの勝負駆けに挑む/多摩川ボートレースオールスター

ボートレース多摩川で開催中のSG「第51回ボートレースオールスター」は23日、予選3日目が終了した。

女子レーサートップクラスの実力を誇る遠藤エミが、得点率32位タイと窮地に追い込まれている。枠が悪かった初日の6、5着が重く響いている形だ。3日目3Rもカドからまくり差しを狙ったものの、突き抜けるまでには至らなかった。ただ、道中戦では執念を見せて3着入り。得点率ボーダーを6.00と想定すれば1、2着でクリアできる計算になり、準優勝負へ望みを繋げた。

肝心な舟足の方は、3日目も「スタートする足とか、スリットからの足は良かったかな。道中も前と離されずにクルッと回れたし、出足系も良くなっている」と気配は上々だ。遠藤といえば女子で唯一のSGタイトルホルダーだが、選手としての目標を問うと「常に強くなりたい」と答えるタイプで、タイトルに執着する方ではない。ただオールスターに関しては「ファン投票で出ているので、恩返しをしたいとは思っている」とも語っていた。特別な気負いはないが、遠藤が安定して結果を出せる要因はそこにあるのかもしれない。

幸い、不利な枠はもう消化しており、予選ラストは2、3号艇。舟足は申し分ない上に悪い意味での重圧もないならば、1、2着勝負というハードルもきっと乗り越えられるはずだ。