
多摩川
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ボートレース多摩川では5月21日からSG「第51回ボートレースオールスター」が開幕する。池田浩二でも毒島誠でも西山貴浩でも石野貴之でもなかった。峰竜太が、唯一の2万票超えとなる2万2497票を集め、圧倒的1位でオールスターの舞台に戻ってきた。いろいろな"事件"があり3年ぶりの出場となるが、改めて人気の高さを示した。
今年の(毎年だが…)峰は年頭からハイペース。1月の浜名湖周年、2月の芦屋地区選とGIを連続V。クラシックでは準優3着に敗れて優出を逃したが、賞金ランキングも4位と好ペース。体調面を考慮し、月2節程度に出走回数を制限しているが、逆にそのことがパフォーマンスを上げることにつながり、しっかりと結果を残している。
何よりもオールスターは、ファン思いの峰自身が最も大切にする。初制覇を成し遂げた若松大会以来、3年ぶり2度目の戴冠へ、気合はひとしおだ。
峰が帰ってきたことで、上位陣の順位にも変動があった。「峰不在」だった昨年の1位・池田が2位、一昨年の1位・毒島が3位にランクイン。池田は第38回大会を優勝したが、直近は出場5年すべてで予選落ちを喫している。ファンだけでなく、選手をも魅了する豪快なウイリーモンキーを日本一の静水面で炸裂させる。
毒島は3月のクラシックを2コース差しで制した。荒れ水面の恩恵も受けた格好となったが、近況の充実度はナンバーワン。さらに当地は2020、23年にGI周年を制覇するなど、通算8回の優勝を誇るドル箱水面。出走機会も多いだけに、相性の良さを生かしたいところだ。
万年2位(と言っても3年連続だが…)の西山は4位でドリーム戦に選出。「ドリーム選手でSGタイトルを持っていないの、僕だけですよ?逆にスゴイ」とファンに感謝。そんな西山も唐津ダイヤモンドカップで3つ目のGIタイトルを獲得。「いつも2号艇でしたが難しかったので、逆に4号艇の方がリラックスして臨めます」とこちらも気合十分。毎年(毎節?)恒例のオープニングセレモニーでの"活躍"はもちろんのこと、次に照準を合わせるのはSGタイトル。それがオールスターなら、西山にとっても最高の結果となるはずだ。
ドリーム組には馬場貴也、桐生順平と高速ターンの使い手が並んだ。桐生は毒島同様、当地は"水が合う"タイプ。逆に馬場はやや当地実績に欠けるが、淡水場を得意とするだけに、ツボにはまった時の威力は計り知れない。
そして連覇を狙うのが石野。ファン投票は7位と惜しくもドリームからは漏れたが、昨年も一般戦スタートから頂点に上り詰めた。エンジンが仕上がった時は無双状態に突入。2年連続3度目の戴冠も十分だ。
今年は初出場が2人だけと少ないが、クセ者や"イキのいい"若手が名を連ねた。菅章哉は3年連続3回目の出場。GI優勝戦Fの罰則で、GIには出場することはできないが、ファンが期待するのはやはりチルト3を駆使した大まくり。ファンを魅了するオールスターらしい走りを見せてもらいたい。
伸び仕様ということなら椎名豊も豪快なまくりが武器。逆にインファイターは田頭実、赤岩善生ら。積極果敢なコース取りに加え、目の覚めるようなS攻勢に期待したい。
若手では定松勇樹、末永和也の佐賀ヤングコンビが2年連続2回目の出場。定松は昨年、予選敗退に終わったものの、節間2勝をマーク。今回は師匠・峰竜太との同時参戦だけに、まずは予選突破を目指す。末永は先のクラシックで予選を突破。成績はエンジン素性に依存する部分が大きいが、かみ合った時の決定力の高さはお墨付き。初優勝を飾ったファン感謝3Daysなど、大舞台でも物怖じしない強気な攻めに期待したい。
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