浜田亜理沙
浜田亜理沙

多摩川

クイーンズクライマックスは浜田亜理沙が、シリーズは西橋奈未がともにイン逃げで優勝!/多摩川クイーンズクライマックス

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ボートレース多摩川のPGI「第12回クイーンズクライマックス/QCシリーズ」は31日に優勝戦が行われた。

前検日、エンジン抽選で注目を集めたのは長嶋万記だった。引いた24号機はトライアル回りのエンジンの中では近況最も動いており、一時はエース機と言われた74号機よりもインパクトのあるエンジンだった。一方で61号機を引いた寺田千恵は事故歴があるエンジンの上に新ペラでのスタートと、当初は気配もあやしかった。

トライアル初戦は11R、12Rともにイン逃げ決着。まずは遠藤エミ守屋美穂の賞金額上位2名が順調な滑り出しに。初戦の段階では11Rの田口節子高田ひかるもまずまずな気配を見せ、2戦目以降での活躍が期待された。また、12Rでは5号艇の浜田亜理沙が外枠ながら2着に入線し、こちらもまずまずなスタート。

トライアル2戦目の1枠を手にしたのは高田と川野芽唯。2人はともに初戦は5着だっただけにこのチャンスを生かしたいところだったが、高田は浜田の差しに屈して2着。この勝利で浜田は暫定得点トップに躍り出た。12Rでは川野が逃げて順当決着…と思われたが、出目が1-4-3にもかかわらず配当は70.1倍の中穴に。セット交換をして臨んだ4号艇・寺田が2着入りして次戦に望みをつなげた。対照的にこのレースで6号艇だった田口節子は不良航法で実質戦線離脱。長嶋も展開のアヤで6着となり、後のない立場となった。

勝負のトライアル3戦目は平山智加と守屋が1枠をゲット。当地巧者として鳴らす平山だけに逃げが固いと思われたが…11Rは前日に続いて波乱の決着に。平山は1Mでターンを漏らし遠藤と三浦永理に差しを許して3着。遠藤は節間2勝で最も早く優出の当確ランプを灯した。

12Rは守屋が初戦に続いて逃げを決め、本命決着。浜田はこのレースでも2着に残し、遠藤を抑えてトライアルをトップ通過、優勝戦1枠ゲットに成功した。なおこの12Rで寺田が4着を取り、滑り込みで優出。機力も立て直してレジェンドの意地と貫禄を見せた。

優勝戦の並びは1枠から、浜田、遠藤、守屋、川野、三浦、寺田。優勝戦は浜田がトップスタートから先マイを決めて圧勝のV。今年口にし続けていた夫・中田竜太とのクラシックへのアベック出場を自らの手で決めてみせた。シリーズの方は序盤は細川裕子が3連勝を挙げるなどの活躍で節を牽引したが、4日目に連勝した西橋奈未が逆転で予選をトップ通過。西橋は準優でもインが2連敗する中1人逃げを決めて優勝戦1枠をゲットすると、ファイナルでも見事に押し切って王道Vを飾った。

シリーズ優勝戦の結果はこちら 多摩川11R

賞金女王決定戦の結果はこちら 多摩川12R

優勝者コメント・西橋奈未

「ホッとしました。お客さんの入りが違うので、声援もすごく聞こえてきた。1Mはいいかかりをしていたし、2Mも差されたと思ったけど前に進んでくれた。バッチリいい感じに仕上げられていたと思う。今年はF2で記念に行ったり、プレッシャーがかかるレースが多い1年だったけど、その中で成績を残してA1をキープできたし、年末も(シリーズ優勝戦の)1号艇に乗れたし、いい締めくくりになった。(来年は)人気選手になって記念をいっぱい走れるようになりたい」。

優勝者コメント・浜田亜理沙

「(ティアラは)重かったです。緊張していたけど角(ひとみ)さんが傍にいてくれた。ペラはこれでいいと思えたので、あとはSだけと思っていた。Sは展示で早く起こしちゃって様子見ながらわけの分からないまま行った。1Mは冷静に回れました。初動からしっかりかかって、その後も安心してハンドルを切れた。(優勝を確信したのは)1周2Mを回ったくらいですかね。(初めてクイーンズクライマックスを走って)『こんな自分でもチャンスがあるんだな、戦えるんだな』って思った。クラシック出場が決まったのは嬉しい。去年はチャレンジに出たいと思って出られて、今年は12人に入りたいと思って入れて、来年はSGに出ることを目標にしていたけど、権利が取れたので1着を獲ること、水神祭を目標にしたい」。