多摩川

【QC事前情報③】エースは74号機、近況上昇中の39号機も見逃せない/多摩川クイーンズクライマックス・クイーンズクライマックスシリーズ

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多摩川の現エンジンとボートは5月20日に切り替わり、クイーンズクライマックス(QC)で7か月目を迎える。例年、秋ごろからパワー勢力図が変わる傾向にあり、それは今年も変わっていない。上昇エンジンを手にすることが優勝への近道となりそうだ。なお、2連対率上位12基がクライマックスに出場する12人に渡り、13位以下のエンジンがシリーズ戦に回る。

エースは74号機。特に直線系は抜群で、夏場には西島義則赤岩善生石川真二と前付けをする選手が乗ったが、その時も伸びが落ちることはなかった。ただ、9月に上田龍星が優勝して以降はやや下降ムードに入っていて、ピーク時と比較するとパンチが落ちているようにも感じる。本番までに復活があるかに注目したい。

48号機と24号機がエース機に次ぐ位置付け。48号機は6月に守屋美穂が乗って動きが一変した実戦型の好素性機。24号機は7月ごろから頭角を現し始め、9月に中谷朋子がオールレディースで優勝。10月には作間章を約6年ぶりのGI予選突破へ導いた。ともに節によって多少の上下動はあるが、安定した出力を誇っている。

その他では、44号機も動きがいい。ただ、エンジンに力強さがある一方で、「出し切れてないですね」といったコメントもよく聞くことから、乗り手の調整力が試される。

69周年の優出機では、小池修平の29号機、白井英治の55号機、池田浩二の46号機も楽しみがある。山口剛が優勝した18号機は、2連対率の数字順では上位12基に入るかの当落線上にあるが、もともと評判は良かっただけに、出てくれば目玉のひとつとなりそう。

近況の上昇度なら39号機は見逃せない。初下ろしからしばらくは低空飛行が続いたが、大上卓人山田哲也とA1級が続けて乗って上昇気流に乗った。正味の足は上位機と差があるももの、操縦性を評価する選手が多い。上位12基に入るかは微妙だが、11月のルーキーシリーズで末永和也がリング交換をして当たりが出た43号機も覚えていて損はない。

対照的に、夏場までエース機と遜色ない伸びがあった40号機は、9月にペラが換わって目立たなくなった。高い2連対率を残す21号機も11月に転覆してしまい、足落ちが心配される。