児島
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守屋美穂がタッチスタートで九死に一生を得る/児島オーシャンカップ
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ボートレース児島のSG「第28回オーシャンカップ」は19日、予選2日目が行われた。 SGではどのレースも激戦だが、2日目の5Rは捨てる枠なし。濃い顔ぶれだと思ったら、それもそのはず。児島周年覇者対決だった。一番新しい今年5月の71周年を制した島村隆幸が1号艇、昨年の70周年Vの松田祐季が4号艇、その前の69周年でGⅠ初制覇を飾った佐藤翼が5号艇。65周年Vの寺田祥が2号艇、61周年Vの井口佳典が6号艇という面顔ぶれ。白星発進を決めた島村、松田を撃破したのは3号艇の菊地孝平だ。当地58周年は5コースまくり、68周年は新ペラを仕上げて優勝した児島巧者中の児島巧者が激戦を制した。1周1Mはインから先制した島村の内に、菊地がまくり差し、寺田と井口が差してバックは混戦。1周2Mを寺田が先制し、井口はターンマークに接触。各艇が入り乱れる狭い2Mを菊地が差し切り、1着をもぎ取った。初日未勝利だった菊地は「初日から手応えがあったのに、自分がミスしたことが悔しかった。だから、2日目はいいレースをしたかった」とこん身のターンで流れを変えた。初日の4、5着は痛いが、2日目の1着は値千金。どのコースからでもレースができる菊地なら、優勝戦に乗りさえすれば問題ない。むしろ初日の悔しさで気力はフル回転。「今は体もレースも一番いい状態」と最高のリズムで迎えた、好相性の児島SG。今節は眼光の鋭さが増している。
地元勢は初日1、3着の守屋美穂が9R逃げて2勝目。前年覇者の椎名豊が6コースからFに散る波乱の中、1コースの守屋は何とタッチSで残った。レース後、勝利者インタビューへ向かう途中、「はぁ~、残って良かったぁ」と心から安堵の表情を浮かべていた。コレも一つの流れ。タッチSとFは紙一重。守屋を見ていたファンも胸をなで下ろしたことだろう。前節の地元GⅢ戦で大苦戦した山口達也は、低調機を巧みに乗りこなして1、3、3着。集中力を高め、ゾーンに入った時の山口はさすがに強い。ドリーム6着の茅原悠紀は6R、他艇がごちゃついた1周1Mをまくり差して白星も、12Rはインから2着。
今年ここまでSG優出のない昨年のMVP・馬場貴也が3戦全勝で2日目を終了。3日目は6、4枠。馬場が差し切った相手は、桐生順平、魚谷智之、瓜生正義。3日目、馬場と対戦する1号艇は6Rが湯川浩司、10Rが濱野谷憲吾。果たして馬場がこのまま突っ走るのか。3日目が新たな潮目となるのか。3日目も各レースから目が離せない。