「春に3日の晴れなし」序盤は調整力試される日々に/平和島ヴィーナスシリーズ第2戦

ボートレース平和島「マクール杯 ヴィーナスシリーズ第2戦」は14日に前検が行われ、いよいよ開幕を迎える。

前検日は曇りで、日本列島に黄砂をもたらす風が当地ではホーム追い風と化して水面をザワつかせ、またスタート練習の頃には引き波の影響も加わって水面もポチャつき気味。そんな条件下ではあったが、翌日から始まる熱戦に備えて準備に余念がないといった女子レーサー達の凜とした姿は強く印象に残った。ちなみに、シリーズ初日の予報は雨。前検日において21℃まで上昇した気温は大きく下がり、また風向きも向い寄りに変化するなどして前検とは大きく条件が変わることが予想されている。「春に3日の晴れなし」というシリーズの序盤は、それに対応すべく調整作業が頻繁に行われることだろう。ピット内のペラ室は熱気を帯びた空気に包まれるに違いない。

序盤のメインカード・ドリーム戦は初日12Rが「ヴィーナスDR」、2日目12Rが「レディースDR」と銘打たれ、今節の主力どころが集結。V候補同士が水上の熱きバトルを展開する。前検のエンジン抽選では好機の多くがいわゆる伏兵クラスの手に渡るという結果が生まれ、一方ではドリーム組の多くは、中堅機をいかにして優勝争いへと加わることができるだけの状態まで上向かせることができるのか、このテーマと向き合わなくてはいけなくなった。

主力格で好機を得たのは少数派。初日ドリーム組では深川麻奈美、浜田亜理沙が2連対40%台のエンジンを引き当て、中でも深川は前節において上位級まで仕上がった好調機をゲットして本人の感触も良かった様子。ただ、深川は期末のこの時期に0.69という高い事故率を背負っており、俗に言う「事故パン」状態。スタートで無理ができない部分を機力で補い好走することができるのかどうか…、評価を難しくする一人になるかもしれない。2日目ドリーム組では、その時外枠が準備されている廣中智紗衣、高憧四季が素性まずまずというエンジン。初日、高憧はスロー枠2回。調整面に正解を得て好枠を活かし、リズムを高めた上で2日目のドリーム戦に臨みたいところだ。